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ウオームビズ、どうなってるの?

オフィスは不便なしも家庭は省エネ努力

 昨夏は、オフィスや通勤電車の冷房も「28度」の設定温度に抑えられ、クールビズを推奨している環境省は「アロハシャツ解禁」を打ち出したりしました。これに比べ、「ウオームビズ」のかけ声は、あまり聞かれません。

 東京では、東京電力が昨年11月1日に発表した「今冬の需給見通しについて」で、「昨年冬のピーク需要を上回る電力供給力を確保できる」と発表しました。このため、行政が「無理のない節電、我慢しない賢い節電を呼びかけている」(東京都環境局)ことも、昨夏のクールビズに比べ、ウオームビズの影が薄い理由のようです。

 ウオームビズは、「暖房時の室温が20度でも快適なスタイルを」という環境省の呼びかけで、この冬、7回目。この呼びかけが始まる前には、法律が「劣悪な労働環境」を避けるために保つよう求めている「17度」でどうか、という議論もあったそうですが、結局、「20度」が推奨温度になりました。

 しかし、実際には、「パソコンや印刷、コピー機など熱源があるし、最近のビルは断熱がしっかりしているので、暖房器具の設定温度は20度にしていても、室内はそれより暖かくなる」(環境省国民生活対策室)といいます。環境省自体の冷暖房設定温度は、夏場は「28度」、冬場は「19度」。ビルの断熱効果のためか、この冬、さほど不便はないそうです。

 昨夏は、空調の温度設定を28度にした企業が多かったことがわかっています。東京経営者協会が昨年7月にまとめた節電対策についてのアンケートによると、一律に削減目標を定めた企業は65.3%で、「冷房を28度以上に設定した」という企業は95.8%にもなりました。今年の空調の温度設定などについては、まだ冬場のシーズンまっただ中でわかりませんが、「推奨温度の20度に対して、無理だという反応はないが、寒い日には設定を上げるなど柔軟に対応しているようだ」(東京都環境局中小規模事業所支援の担当者)という状況のようです。

 とはいえ、これは職場、オフィスでのこと。家計が気になる各家庭では、冬場も省エネ努力が盛んです。ダイエーのIR広報部によると、「ゆたんぽ+断熱シート」の今シーズンの累積売り上げは昨年比で2.1倍、「着る毛布」は2.2倍に跳ね上がっています。

 まだまだ冷え込みは続きます。十分な越冬対策が必要です。 
(編集委員 河野博子)

2012年1月27日  読売新聞)

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