自動車労組、全社がベア見送り…春闘要求を提出
自動車大手の労働組合が15日、会社側に春闘要求を一斉に提出した。
円高や東日本大震災の被害などで業績が悪化する企業が多く、ベースアップ(ベア)にあたる賃金改善は、全社が要求を見送った。タイ洪水の被害が大きかったトヨタ自動車とホンダは、一時金の要求水準も前年の妥結額を下回った。
愛知県豊田市のトヨタ本社では、トヨタ自動車労働組合の鶴岡光行執行委員長が、昨年の妥結額を4万円下回る「基準内賃金の5か月プラス3万円」(組合員平均178万円)の年間一時金を求める要求書を経営側に提出した。賃金改善要求は3年連続で見送り、定期昇給の確保を優先する。
これに対し経営側は、「定期昇給分の1人あたり7300円は相当な負担になっている」(宮崎直樹常務役員)と述べ、定昇維持にも難色を示した。
業績連動の色彩が濃い一時金の要求額は、ばらつきが出た。三菱自動車とスズキは、新興国などでの販売が好調で業績も堅調なため、昨年実績を上回る要求額を掲げた。
(2012年2月15日 読売新聞)
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