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陶芸教室 先生は米国人…福井

「金津創作の森」臨時職員 ブラウンさん

土をこねるブラウンさん(あわら市の金津創作の森で)

 福井県あわら市宮谷の「金津創作の森」で、昨年11月に臨時職員として採用された米フロリダ州出身の陶芸作家アーロン・ブラウンさん(36)が陶芸教室で指導しながら、青磁器の創作活動に打ち込んでいる。「地元の裏山にいるようでほっとする」と話しており、古里とよく似た自然の中でオリジナル作品を次々と生み出しそうだ。(井上敬雄)

 ブラウンさんは18歳の時、ノースカロライナ州立大で陶芸を始め、本格的に学ぼうと来日。2004年に東京芸大に留学、06年から九州産業大で人間国宝の酒井田柿右衛門教授に師事した。

 「雨過天晴」と呼ばれる灰色がかった青みで知られる中国・南宋時代の青磁器に魅了された。厚さ3〜4ミリの薄手の生地が割れないよう、火の加減と空気量を調整しながらガス釜の前で約38時間、付きっきりで作業する。火を完全にコントロールしても何度も失敗を重ねてきた。「完璧がないところが奥深い」と話す。

 昨年は第46回西部伝統工芸展で入選を果たし、幾何学を取り入れた作品が高く評価された。臨時職員には「故郷に似た自然豊かな土地で打ちこみたい」と応募。創作の森に来てからは毎朝、カエデやクヌギが生い茂る森を散歩する。樹木の曲線美を眺めながら作品に生かせないかを考えたり、手びねり作陶が主流の同僚からヒントを得ようと観察をしたりと鍛錬を怠らない。

 陶芸教室で、指導員として20〜80代の生徒に手ほどき。「最初は風変わりな外国人の兄ちゃんが体験に来たのかと間違われた」と笑うが、日本に来てから老人ホームでのボランティアなどで培った人当たりの良さで、ろくろを使った作陶の指導を頼まれることも多い。

 青磁を専門にする陶芸家は日本には少ないため、将来は、創作した青磁の作品展を開きたいという。「僕が広告塔になって、あわら市と創作の森で青磁を盛んにしたい」と意気込む。

2012年2月13日  読売新聞)

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