2012年1月28日(土) 読売新聞

「どうしてる?」

早めの受診で悪化防ごう

「ニキビ」



 「青春のシンボル」とも言われるニキビ。10代のみなさんには、ニキビが気になる人はいませんか。何度も鏡(かがみ)を見たり、恥(は)ずかしく思ったりするという声も聞かれます。ニキビに悩(なや)む中高生と、専門(せんもん)の医師に取材しました。(小6・小黒夏子、中2・青木茜、尾崎茉莉子、高1・平川さつき記者)

 ◆日記つけ「触る癖」なくす
  まず、ニキビが出ているジュニア記者に聞きました。ある高1男子は、中学生になってから、ほおや額(ひたい)にニキビが出始めました。運動をした後は、汗(あせ)をよくふくように心がけ、病院で処方(しょほう)された薬を洗顔後に塗(ぬ)っています。「ニキビの数は減ってきたけれど、肌(はだ)がきれいな人を見るとうらやましくなる」

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医師の林伸和さん(左)に、ニキビの原因や症状について話を聞くジュニア記者(東京・港区の虎の門病院で)

 1年ぐらい前からニキビが気になり出した中1男子は、「多くなると気になって、鏡を見る回数も増える」と言います。「でき始めた頃(ころ)は、無意識(むいしき)のうちに触(さわ)っていた」(中3男子)、「夜遅(おそ)くまで勉強をしているときに甘(あま)い物を食べると、翌日(よくじつ)に出やすい」(中2女子)などの声もありました。

 私たちは、東京・港区にある虎(とら)の門病院に、皮膚(ひふ)科部長の林伸和(はやしのぶかず)医師(48)を訪(たず)ねました。「ニキビは自然に治るのでしょうか」の質問に、「放っておくと悪化し、凹凸のニキビ痕(あと)が残る恐(おそ)れもあります。生活の質を低下させる病気なので、早めに専門の医師を受診(じゅしん)してほしい」と話します。

 林さんによると、思春期は、男性ホルモンの働きが男女とも活発になって皮脂(ひし)の分泌(ぶんぴつ)が増加。顔や胸(むね)、背中(せなか)の毛穴の中に皮脂がたまり、白や黒のニキビができます。さらに炎症(えんしょう)を引き起こすアクネ菌(きん)が増殖(ぞうしょく)すると、赤いニキビができます。

 治療(ちりょう)では、従来(じゅうらい)、アクネ菌を減らして赤くなるのを抑(おさ)える抗菌(こうきん)薬が使われています。さらに2008年からは、毛穴の詰(つ)まりを取り除(のぞ)く「アダパレン」という塗り薬も国内で処方されるようになりました。「白や黒のニキビが主体の軽症(けいしょう)の方や、再発を繰(く)り返す方に特に有効(ゆうこう)です。アダパレンの治療を続けると、3か月ぐらいで効果を実感できるようになります」と林さん。

 鏡を見たりニキビに触ったりする回数を記録する「ニキビ日記」という小冊子(しょうさっし)を患者(かんじゃ)に勧(すす)める場合もあります。触らないように意識(いしき)することで、よくなることもあるからだそうです。

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鏡を見たり、ニキビをつぶしたりした回数を「正」の字で記録する「ニキビ日記」


 ニキビがあっても、おしゃれはしたいもの。林さんは「毛穴をふさぐ油性成分が多く含(ふく)まれている化粧品を避(さ)け、帰宅後はクレンジングと洗顔料でニキビをつぶさないようにやさしく洗う。髪(かみ)の毛がニキビに触(ふ)れないような髪形にする」などとアドバイス。また、「栄養バランスの良い食事を心がける。食べてはいけないものはありませんが、チョコレートやナッツ類などを食べて悪化する人は控(ひか)えめに」と話していました。

      ◇

 製薬(せいやく)会社の塩野義(しおのぎ)製薬とガルデルマが、ニキビのある中高生と、ニキビのある子どもを持つ母親各約1000人を対象(たいしょう)に昨年行った調査によると、ニキビについて「特に心配していることはない」と答えた母親は54%でしたが、子どもは32%にとどまりました。

 子どもの悩み(複数(ふくすう)回答)では、「恥ずかしいと思う」「自分に自信が持てない」「落ち込(こ)んだりイライラしたりする」が目立つ一方、「ニキビの数を数えられた」「顔を洗っているのか、とバカにされた」など深刻(しんこく)な声も寄せられています。毎日を前向きな気持ちで過(す)ごすためにも、ニキビは早めに治すことが大切だと思いました。
 

作成日: 2012年02月01日

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