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    【俺はググらない】なんで勉強しなくちゃいけないの? 菊川怜の回答

     読売KODOMO新聞5月31日号で始まった新コーナー「俺はググらない」。読者の素朴な疑問に記者がグーグルに頼らず足で調査して答える企画です。紙面には載りきらなかったインタビューの詳報をお伝えします。

     東大出身の女優・菊川怜さんに今回のテーマ「なんで勉強しないといけないのか」という質問をぶつけてみると……。

    • 菊川怜さん
      菊川怜さん

     小学4年生の途中から中学受験のための塾に通っていました。

     その頃から算数が得意でした。物事を論理的に考えるのが性に合っていたのだと思います。小学1、2年生の頃の先生が、一方的に教えるのではなくヒントを出して考えを誘導し、答えにたどり着かせる教え方だったので、それで得意になったんです。「面積はなんでかけ算で求めるのか」とか、「台形の面積をどうやって求めるのか」とかをただ暗記するのでは面白くない。なんでそういう公式になるのかというところに至るストーリーが好きでした。

     中学、高校でも論理的に理解できる数学の世界観が好きで、問題が解けたときの気持ちよさや、ひらめいたときの快感はゲーム感覚に近かったと思います。

     中高の時は勉強に打ち込み、大学に入るのが目的になっていたところはあったと思います。東京大学に入った時は将来、何の仕事につきたいのか自分でも分かりませんでした。そんなとき、1年生で芸能事務所にスカウトされてモデルのお仕事を始めていたので、在学中には芸能界に入ろうと決断していました。

     ただ、大学の4年間はきちんと勉強して卒業しようと考えていました。何を勉強しようか選ぶ際、自分が考えた建物が建つということにワクワクするのではないかと思って、建築学を学ぶことに決めたのです。

     学生時代に学んだことが今にどうつながっているか――それは自分の中で何か分かりやすい形で出ているかというとそうではないと思います。ただ、自然の摂理や物事の本質、自然現象の根源の部分にちょっとでも触れたと感じられるのは面白いと思います。いろんなことを学ぶことは自分を形作るのに無駄にはならないのではないでしょうか。

     そうそう、昔、物理の先生に言われたことで面白くて今でも覚えている話があるんです。物理で出てくる摩擦係数って、同じ物体との間であれば静止摩擦係数の方が動摩擦係数より大きいんですよ。それだけ聞いてもイメージしづらいですよね。でも、これって、こんなふうに机の上に置いてあるものを押して滑らせようとしたとき、最初に滑り出すまでは大変だけど滑り出してしまえば大きな力は必要ない、ってことと対応しているんですよね。それを聞いてすごく腑に落ちたんですよ。自分の知っていることが物事の本質と結びつくことを知って知的好奇心が満たされるのは、とてもいい経験ですよね。

       

    2018年06月06日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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