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    【入試ルポ】受験生に配慮した試験時間…カリタス女子

     東京都、神奈川県で中学入試がスタートした2月1日、カリタス女子中学高等学校(川崎市多摩区)では午後からの第1回入試を実施した。多くの学校の試験が集中するこの日、同校は、午前入試から移動してきた受験生にゆとりを与えるため、2回の試験を50分差で実施するなど工夫を凝らしていた。「狭き門」に挑む受験生たちの表情をリポートする。

    試験開始時間を選べる

    • 多くの受験生と保護者が来校
      多くの受験生と保護者が来校

     東京都、神奈川県の中学入試がスタートする2月1日は、受験生にとっても各私立中学にとっても激戦の一日となる。受験生により幅広いチャンスを与えるため、午後からの入試を行う学校も多い。カリタス女子でも午後試験が行われ、定員約40人に対し、262人が出願した。試験科目は国語と算数の2教科だ。

     カリタス女子の午後入試の特徴は、試験開始時間を、午後3時からと午後3時50分からの二つに分割し、時間差を設けて実施していることだ。これに合わせて、受け付け開始時間も午後2時20分からと午後3時10分からに分けられている。どちらの時間にするかを出願時に決める必要はなく、当日の状況や体調に合わせて自由に選ぶことができる。

     入試広報委員長の引地一男教諭は「午前中に他の中学校を受けてから来る生徒が多いので、面接などがあると時間が押して、本校への到着がギリギリになってしまうことがあります。少しでも余裕が持てるようにと配慮しました」と、試験時間の設定の理由を説明した。午前中から休む間もなく、再び試験に挑む受験生の負担をできるだけ軽減しようという配慮だ。

     午後1時半過ぎ、学校前のバス停に路線バスが到着した。午前の入試を済ませたらしい受験生と保護者が続々と降りてくる。インフルエンザの流行もあり、受験生の多くがマスク姿だ。親子とも言葉少なく、いくらか疲労感と緊張感が漂っている。

     正門の手前では20人を超える塾や予備校の講師たちが待ち受けていて、指導した生徒に「いってらっしゃい!」「頑張って」と声をかけ、勇気づけていた。

    高校生が運営をサポート

    • 受験生を送り出す保護者
      受験生を送り出す保護者

     聖堂前の入り口で受け付けを済ませた受験生と保護者は、控室の講堂へ向かう。講堂の座席は受験番号でブロック分けされていて、受験生は試験が始まるまで保護者と待機する。受験票を確認したり、友だちと話したり、直前まで問題集を広げて勉強したりする受験生もいる。

     やがて受験番号順に呼び出しがあると、受験生たちは聖堂の前の廊下に集まり、係の先生に顔を見せ、受験票を提示して、試験会場へ向かう。保護者たちは「いってらっしゃい」と心配そうに声をかけたり、「頑張ってこい!」とハイタッチしたりして、我が子を送り出していた。

     試験中は、保護者のほとんどが講堂や講堂前のロビーで試験が終わるのを待っていた。ロビーにはお茶やコーヒー、チョコレートなどが用意されている。軽食を持ちこんで食べることもできる。

     保護者らの控室や付近には教員や高校生が立ち、トイレの場所の案内や、遅い時間の試験を受けに来た受験生の誘導などにあたっていた。高1から高3まで、4日間の試験期間で約150人の生徒が受け付けや案内、試験監督補助のサポートを務めるという。中には、自分が受験した時に試験監督補助をしていた先輩を見て「私もやってみたかった」という生徒もいるそうだ。

    「受験は家族の絆を深める」

    • 保護者の控室となった講堂
      保護者の控室となった講堂

     試験が始まると、斎藤哲郎校長が講堂にやってきて、「中学受験は、目標に向かって家族が共に努力し、絆を深めるきっかけになるのではないかと思います。子どもたちがここまで頑張ってきたことは、次の成長へのステップになるでしょう」と保護者へのあいさつをした。さらに引地教諭から、2016年度から新設された「英語既習者クラス」についての説明も行われた。

     午後5時、早い方の試験が終了した。受験生は先輩たちに誘導され、受験番号ごとに整列して控室に戻ってきた。保護者と合流して、ホッとした表情を見せる。「どうだった?」「算数はまあまあだった」「あー疲れた!」などの声が飛び交い、先ほどと打って変わって控室はにぎやかな雰囲気となった。

     夕暮れが迫る中、受験生と保護者たちは帰途についた。中庭に出て、校舎のステンドグラスをバックに娘の写真を撮る保護者の姿もあった。

    学校生活楽しみ、チャレンジを

    • 夕暮れが迫る中、帰途につく受験生と保護者たち
      夕暮れが迫る中、帰途につく受験生と保護者たち

     翌2日は読解力と論述力を重視した「新3科型入試」が、3日と4日は第2回、第3回一般入試が行われた。

     引地教諭は「当校は自由な雰囲気で、活発な生徒が多いです。勉強だけでなく、クラブや生徒会、ボランティアといった活動にとても積極的に取り組んでいます。学校生活を楽しみながら、いろんなことにチャレンジしたい、という気持ちを持った生徒さんに、ぜひ来てほしい」と期待を込めた。

     (文:石井りえ 写真:中学受験サポート担当)

     カリタス女子中学高等学校について、詳しく知りたい方はこちら

    2017年02月17日 05時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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