文字サイズ
    中学受験サポートに協賛する会員校の特色や、会員校からのお知らせなどを掲載しています。

    自信をつかめ、グローバル人材に育て…東京成徳深谷

     東京成徳大学深谷中学・高等学校(埼玉県深谷市)は、レベル別の超少人数授業などによって生徒たち一人一人を伸ばす手厚い教育が特長だ。特に英語教育では、自信を持たせることを重視し、80日間の学期留学(希望者対象)を実施するなど大胆な取り組みを見せている。グローバル人材の育成を目指す神田正校長に、同校の教育方針や現状について聞いた。

    「伸ばしこぼし」がない面倒見のいい指導

    • 「できる子だけでなく、すべての生徒を伸ばす」と話す神田校長
      「できる子だけでなく、すべての生徒を伸ばす」と話す神田校長

     「生徒は宝です。いい教育で磨けば必ず伸びます。そのためには、時間と努力と我慢が、生徒と教員の両方に必要です。一部の優秀な生徒だけを伸ばすのではなく、どの生徒も『伸ばしこぼし』がないように指導しています」。神田校長は力を込めて語った。

     同校は、国語、数学、英語の3科目で、レベル別に1クラス3、4人という超少人数の授業をしている。授業時間数も標準の1.5倍に設定しており、生徒を伸ばすための手間を惜しまない。神田校長は「生徒の笑顔を大切にし、面倒見のいい教育を心がけています」と話す。

     その熱意は保護者にも評価されており、保護者アンケートでは、「この学校の先生は面倒見がよい」に96.8%、「教職員の熱意と使命感」について満足度は95.2%に達するという。

     こうした教育を通して同校が目指すのは、グローバル人材の育成だ。そのために、とりわけ英語教育には力を入れていて、さまざまなプログラムを用意している。

    • 理科の実験もCLILの授業で行われる
      理科の実験もCLILの授業で行われる

     英語を用いて理科、社会、地理などの教科を教えるCLIL(Content and Language Integrated Learning=内容言語統合型学習)を中1から実施しているほか、週に2回は7限目の後の講習で、実用英語技能検定(英検)や日本英語検定協会のTEAPへの対策もしている。また、夏休みに1日中英語漬けになるイングリッシュ・キャンプ、海外修学旅行、80日間の学期留学などもあり、生徒の英語力アップに大きく役立っている。

     「学校でしっかりやっているので、塾に行く必要はありません。中学に入ってから英語を始めても、5年(高2)で英検準1級(大学中級レベル)を取得する生徒もいます」。2017年度は、中3と高2の生徒が英検準1級を取得している。

     英語力を磨く一方、日本の伝統文化に触れさせる機会も多く設けている。グローバル社会で活躍するには、自分の国のことを知り、紹介できることが必要という考えからだ。歌舞伎や古典落語を観る機会も設けており、「本物に触れさせる」教育を心がけている。

    80日間の学期留学で、自信をつける

    • 「大事なのは英語力よりも自信を持つこと」と話すスティーブン先生
      「大事なのは英語力よりも自信を持つこと」と話すスティーブン先生

     同校のさまざまなグローバル教育の中でも注目されるのは、希望者全員が参加できる80日間の学期留学だ。中学生で学期留学を行ったのは埼玉県では同校が初という。その狙いについて、指導にあたっている英語科のハウズ・スティーブン先生は「一番大事なことは、自信をつけることです」と話す。

     この学期留学は3年の1月から4年(高1)の4月までの80日間、ニュージーランドで行われる。ホームステイしながら、2~3週間の語学研修を受け、その後、正規の留学生として現地校に通うプログラムだ。

     スティーブン先生が話す。「学期留学への準備は1年から始まっています。CLILの授業では、『失敗は問題ではない、そこから学ぶことが大事だ』というフィロソフィー(哲学)を教え続けています。現地でさまざまなシチュエーションに遭ったときに、どうコミュニケーションができるか。自信があれば、それは乗り越えられるのです」

    • ニュージーランドへの学期留学は希望者全員が参加できる
      ニュージーランドへの学期留学は希望者全員が参加できる

     学期留学に参加した生徒の鹿島美唯さんは、「学期留学に行くのが目的で、この学校に入学しました。中学生という早い時期にこんな経験ができるのは貴重です」と話した。「全ての教科を英語でこなさなくてはならないので大変でしたが、放課後にカフェで外国人の友達に教えてもらったりして上達しました。現地には自分の言いたいことをはっきり言う人が多く、私も自然とそうなりました。以前は一人ではレストランでの注文もできなかったのに、今では何事にも積極的になれたと思います」

     同じく学期留学に参加した加藤寛大くんは「僕は英語が極めて苦手だったので、あえて挑戦しました。最初は不安でしたが、行ってみたら何とかなるものです」と感想を話した。「ホストファミリーの次男のウィリアム君と学校が同じだったので、勉強も遊びも一緒に過ごしました。英語のリスニング力がすごく上がり、身の回りのことも一人でできるようになりました。英語の勉強意欲も上がって、今は英検2級を目指しています」

     「『やっぱり自信が大事ですね』と、帰って来た生徒は口々に言います。素晴らしい経験になっています」とスティーブン先生も誇らしげだ。

    大手予備校人気講師を専属にして進路指導

    • 深谷駅、行田市駅など最寄り駅からスクールバスもあって通いやすい
      深谷駅、行田市駅など最寄り駅からスクールバスもあって通いやすい

     同校は今年度、こうしたグローバル教育を充実させる一方、進学対策にも注力している。中学を開設し、完全中高一貫制を導入したのは2013年度で、今年度は、完全中高一貫制の生徒が1年から6年までそろい、いよいよ第1期生が大学受験を迎えるからだ。

     神田校長は「今年度から大手予備校の人気講師が本校専属になりました。進路指導にも確かなアドバイスができます。また、5、6年(高2、3)では夏の講習も充実させています」と話す。また、中高一貫クラスの高校生にはタブレットを導入し、スタディサプリを活用して学力向上をアシストしているそうだ。

     6年生の中には、各種模試で難関大学の合格可能性が、A判定やB判定になる生徒も出てきているという。

     生徒たちの頑張りについて神田校長は「『本物に触れさせる』教育によって生徒たちの目的意識が高まったからではないでしょうか」と分析する。「本物に触れることで、生徒は具体的な目標を持てるようになります。例えば東北大で宇宙工学を学びたい、と具体的に思って学べば、成績も大きく伸びてくる。これまでの教育の成果が、少しずつ見えてきています」

     「世の中は変わって、今は人生100年時代。生徒たちが大人になったとき、多くは、現在まだ存在しない職業に就くと言われています。そうした時代に幸せになるには、努力して変化に対応できるかどうかにかかっています。学校を卒業しても、就職、老後と人生は長く続きますが、いつのときにも、楽しんで努力できることが、幸せになる力となります。ですから、本気を出して学校生活を送ろう、本気で頑張ろうと生徒たちにいつも声をかけています」

     本気で努力し、全力で楽しむ。だから、生徒たちの笑顔ははつらつとしている。将来、どんな世界に羽ばたいていくのか、楽しみだ。

     (文と写真:小山美香 一部写真:東京成徳大学深谷中学・高等学校提供)

     東京成徳大学深谷中学・高等学校についてさらに詳しく知りたい方はこちら

    2018年05月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP