文字サイズ
    中学受験のプロ講師たち「マナビレンジャー」がアドバイスするコーナーです。

    国語力向上の秘けつは「型」にあり…小泉浩明

     「こんなに難しい文章を読んで問いに答えるのか!」

    中学入試の国語の問題を初めて目にした方の多くは、このような感想を持たれることでしょう。

     確かに、小学生の子どもが取り組むには、難しいと思われる問題文や設問は少なくありません。高校入試や大学入試レベルの文章が出るケースもまれではありません。

     こんな難しい問題に挑む中学入試の受験生たちには、当然のことながら「国語が苦手」「点数が伸びない」と悩む子どもたちがたくさんいます。そんな子どもたちの国語力を向上させる方法についてアドバイスしたいと思います。

    ◇   ◇   ◇

    「やり方」を教えて伸ばす

     国語力を伸ばすためにはどうしたらよいのでしょうか? 有効な手段はあるのでしょうか?

     「国語力を伸ばすためには読書がいい」とよく耳にします。もちろん読書は有効な手段の一つだと思います。しかし、小学校の高学年になると、読書に十分な時間が割けないのも事実です。また、本は好きなのに、試験になるとなかなか点数が取れないという子どももいます。

     そのような子どもたちに有効だと私が考える対策法の一つは、読み方、書き方、解き方の「やり方」を身に付けさせるという方法です。

    大切なところに線を引く

     「やり方」とはなんでしょうか? それは、例えば問題文を読む時に「大切なところに線を引く」ということです。

     しかし実際、そのように指導しても、線をまったく引かずに問題文を読み進める子どもがいます。そこらじゅうに線を引きまくる子どももいます。

     このような子どもたちの多くは、線をどこに引けばよいのか、どこが大切なのかが、“そもそも分からない”のです。ですので、具体的に「どこが大切か?」「どこに線を引くべきか?」を指導してあげることが必要になります。

     私が子どもたちに繰り返し伝えているのは、例えば物語文であれば「登場人物」「心情」「心情の変化」「変化の理由」に注意を払うということです。もちろん、登場人物に片っ端から印をつけるわけではありません。人物が新たに登場したところだけで十分です。また、「場面が変わったところ」「新たな展開に入ったところ」にも印をつけておくことが大切です。

     意識すべきポイントを具体的に教え、「型」として定着させることが大切なのです。「型」を意識しながら文章を読めるようになると、単に目で文字を追うよりも、深く考えながら読み進められるようになります。

    【あわせて読みたい】

    ◆小6で成績が下がり始める二つの理由

    ◆受験校選びで親が心得ておくべきこと

    2016年11月22日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
     
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    中高生新聞「練習手帳」に挑戦!