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    東洋英和のクリスマス音楽会体験記…辛酸なめ子<2>

    ミッションスクールで最も盛り上がるイベントに潜入

    • ドイツからビルダーさんが来日し、数ヶ月かけて組み立てたというパイプオルガン。かなり大きいです
      ドイツからビルダーさんが来日し、数ヶ月かけて組み立てたというパイプオルガン。かなり大きいです

     坂を登るとそこは清らかな歌声響く女子の学び舎でした。東洋英和女学院中学部・高等部の、一般にも公開されているクリスマス音楽会に伺わせていただきました。クリスマスの催しはミッションスクールの醍醐味。(前回、母校JGのキリスト教教育について触れるのを失念し、反省しております)キリスト教の女子校出身の女友達と話していると讃美歌やクリスマスの合唱が良かった、という思い出で盛り上がったりします。カタルシスで心身が浄化されるのが讃美歌のご利益。クリスマスの時期は「ハレルヤ」が流れてくるとつい口ずさんでしまったり。なので今回、名門女子校でクリスマスの音楽に浸れるのをとても楽しみにしておりました。

     校舎に入るとまず、制服がかわいすぎて都会の洗練オーラにハッとしました。そして「ごきげんよう」と挨拶するお嬢様の品格にも心打たれました。クリスマス音楽会の会場は、新マーガレット・クレイグ記念講堂。上のフロアには巨大かつ彫刻のように美しいパイプオルガンが。ドイツから部品を運び、本国の技術者が組み立てたそうで、下世話な想像ながら億単位のお金がかかっていると思われます。でも、パイプオルガンはミッションスクールにとって必要不可欠です。最近、オルガン療法の取材をして知ったのですが、パイプオルガンの音波は体に良いらしく、高くてもそれだけの価値があると思われます。広報の先生によると、パイプオルガンで音楽に目覚め、芸大の音楽科に進学する生徒も出てきているとか。他にも様々な分野で才能を発揮する生徒さんがいるそうで……。クリスマス音楽会で鋭気を吸収したいです。

     司会の頭良さそうな二人の女子の「クリスマスの時期はワクワクしますね」「はい、私もそう思います」といった上品なやりとりで流れるように進行。プログラムはパイプオルガン独奏、ハンドベル合奏で始まりました。パイプオルガンの荘厳な音色。音の波動でオーラが調整されるようです。そしてハンドベルの、天使を召喚しそうな波動の高いメロディーに、心洗われます。芸能人の隠し芸大会などで見た記憶のあるハンドベルよりも難度が高そうな演奏技術。1人で複数のハンドベルを担当し、結構忙しそうです。音の乱れは一切なく、心を一つに演奏していました。

    • 合唱部が「ジングルベル」「マジックキングダム」などを清らかな歌声で披露
      合唱部が「ジングルベル」「マジックキングダム」などを清らかな歌声で披露

     知性を感じさせるハンドベル演奏の後は、合唱部によるクリスマスにちなんだ曲の合唱がありました。美しく澄んだ歌声が松果体を震わせ、アセンション(昇天)しそうです。合唱部の人数が48人くらいと聞いて、鳥居坂48という本物のお嬢様ユニットに見えてきました。制服に黒いタイツを合わせ、露出度が低いのが育ちの良さを漂わせています。CDを出したらヒットしそうです。「マジックキングダム」という曲の合唱では、目の前にマジックキングダムの扉が開かれた感が。

     そしてMCでは優等生っぽい司会者の女子により「クリスマスは救い主、主イエス・キリストがお生まれになったことを祝い喜ぶことです」と、真のクリスマスの基本知識が説明されました。六本木の外界のパリピが騒いでいるクリスマスはたぶん偽りのクリスマスなのでしょう。リースは神様の終わらない愛を、ツリーのてっぺんの星は、東方の博士をイエスのもとに導いた星を表している、というのは初めて知りました。

    2017年12月25日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
     
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