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    中学受験のプロ講師たち「マナビレンジャー」がアドバイスするコーナーです。

    中学受験のダークサイドにご用心…おおたとしまさ<8>

     【中学受験必“笑”法】中学受験に「必勝法」はないが「必笑法」ならある。結果を勝ち負けと捉えるのではなく、自分たちが「やって良かった」と思える中学受験にすることが大事。人と比べない中学受験、頑張りすぎない中学受験、子供を潰さない中学受験のすすめ。

    入試本番前日に入試問題を入手したいか?

    • 入試前日に、「問題をこっそり見せる」と言われたら?(画像はイメージ)
      入試前日に、「問題をこっそり見せる」と言われたら?(画像はイメージ)

     第1志望校の入試本番前日に、入試問題をこっそり見せてもらえると言われたら、あなたはそれを見るだろうか。子供に見せるだろうか。ちょっと考えてみてほしい。答えがYESなら、あなたはすでに中学受験のダークサイドに()ちてしまっている可能性が高い。

     誘惑は分かる。しかしそれは単なるズルである。子供にズルを教えるために中学受験をしているのか。そんなはずはない。目的のためには手段を選ばない姿勢を身に付けさせたいのか。そんなはずもない。

     本来の学力では入れなかった学校に仮にズルをして合格しても、入学後に苦しむのは子供である。またもし、合格する可能性が十分に高い学力をすでに持っているのにズルをしたのなら、「合格」が自分の実力なのかズルのせいなのか分からなくしてしまう意味で罪が重い。子供はずっと後ろめたさを感じながらその学校に通い続けなければいけない。そんな状況に、普通は耐えられない。

     SNSに某中学受験塾の「月例テストの予想問題をこっそり教えます」というような内容の広告が表示されることがある。予想問題が当たってそのときの月例テストでいい点数が取れたからといって何の意味があるのだろうか。そのような広告は中学受験のダークサイドへの誘いにほかならない。一切無視することをおすすめする。

     似たような意味で、中学受験塾が「入試問題を的中!」と派手にアピールするのもいかがなものかと思う。過去問を徹底的に研究した結果、学校の入試出題者の意図が乗り移り結果的に問題を的中させることは、塾講師としてはお手柄なのだろうが、中学受験塾の役割は、志望校に合格するために必要な学力を確実に身に付けさせることであり、入試問題を的中させて、本来合格する学力のない子供までその学校に押し込むことではないはずだ。入試問題を的中させて合格者が増えたのなら、合格実績からむしろその分を差し引いて見なければいけない。

     中学受験勉強の目的は、どんな手段を使ってでも第1志望に合格することではなく、定めた目標に対して努力を続ける経験を積むプロセス自体の中にある。さらに、どんな結果であれそれを最終的には前向きに受け入れ、人生の新たな一歩を踏み出す姿勢を学ぶことにある。

     つまり、自分の努力で自分の人生を切り(ひら)き、仮に結果が100%思い通りでなくても腐ることなく歩み続けることのできるひとになるための経験なのだ。12歳にして「生き方」を学ぶ機会なのである。

    2018年04月12日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
     
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