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    1週間の中で起きた注目の話題を漫画付きで詳しく解説するコーナーです。
    「聖徳太子」は「厩戸王」に

    学習指導要領見直し

    • イラスト・スパイスコミニケーションズ(みくげ光星)
      イラスト・スパイスコミニケーションズ(みくげ光星)

     文部科学省もんぶかがくしょうは2月14日、次の学習指導要領案しどうようりょうあんを公表しました。

     学習指導要領は、どこの学校でも同じ教育内容ないようが学べるよう定めたもので、ほぼ10年に1回、内容が見直されます。小学校は2020年度、中学校は21年度から実施じっしされます。

     大きくわりそうなのが小学校の英語えいごです。今は、5、6年生で、ゲームや遊びを通じて英語に親しむ「外国語活動」の授業じゅぎょうが行われていますが、3年後には3、4年生に引き下げられます。5、6年生は、英語が正式な「教科」となり、教科書が使われます。

     3、4年生では、英語の発音やリズムにしたしんだり、会話を楽しんだりします。5、6年生では、アルファベットの小文字と大文字を学んだり、英語の基本的きほんてき文法ぶんぽうを習ったりします。授業時間は、3~6年生が週1コマ(45分)、年間で35コマずつえます。

     プログラミング教育も、小学校でかならず教わるようになります。算数や理科、総合そうごう学習の時間で、コンピューターを動かすための考え方を学びます。たとえば、パソコンやタブレットの画面で、線を引いて図形を作ることなどを行います。

     すべての授業の進め方として、話し合いや発表を中心とする「主体的しゅたいてき・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)を増やすことももとめられています。

     このほか、社会科では、江戸えど時代に幕府ばくふが外国との交流を制限せいげんしていたことについて、「鎖国さこく」という言葉を使わず、「幕府の対外政策せいさく」と説明せつめいされます。中学校の歴史れきしでは、「聖徳太子しょうとくたいし」が「厩戸王うまやどのおう」という書き方に変わります。「鎖国」は江戸幕府で使われておらず、「聖徳太子」もくなった後、100年以上いじょうたってけられた名前だからです。

    固有領土を明記

     日本の領土りょうどについては、小中学校の指導要領に、竹島(島根県)や尖閣諸島せんかくしょとう沖縄県おきなわけん)が「国固有くにこゆうの領土」とはじめて明記されることになりました。

     国語では、小学4年生までに、すべての都道府県とどうふけんの名前を習います。茨城県いばらきけんの「茨」、奈良県ならけんの「奈」、熊本県くまもとけんの「熊」などの漢字を新たに教わります。これにより、6年間で学ぶ漢字は20字増えて、合計で1026字になります。

     授業時間が増え、プログラミングなど新しいことに取り組む先生と子どもは大変たいへんです。負担ふたんを軽くする工夫くふう課題かだいとなりそうです。

    2017年03月08日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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