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    1週間の中で起きた注目の話題を漫画付きで詳しく解説するコーナーです。
    返済必要ない「給付型」

    奨学金に新制度

    • イラスト・スパイスコミニケーションズ(吉野恵美子)
      イラスト・スパイスコミニケーションズ(吉野恵美子)

     4月から、新しい奨学金しょうがくきん制度せいど導入どうにゅうされます。奨学金は、勉強や研究をする人たちをささえるためのお金です。これまで、国の奨学金は、返済へんさい必要ひつような「貸与型たいよがた」だけでしたが、お金を返さなくてもいい「給付型きゅうふがた」がくわわるのです。

     とくに経済的けいざいてきに苦しい私立しりつ大学生らやく2800人は2017年度から給付を受けます。来年4月からは、毎年、1学年あたり2万人が支給しきゅう対象たいしょうになります。

     給付型奨学金は、大学や短大、専門せんもん学校などに通う学生に、毎月2万~4万円が支給されます。

     もらえる金額きんがくは、自宅じたくからはなれて下宿して私立大学に通う学生が月4万円です。自宅から通う私立大生と、下宿する国公立大生は月3万円、自宅から国公立大に通う学生は月2万円、受け取ることができます。

     大学に通うためには、入学金や授業料じゅぎょうりょうなどのお金がたくさん必要です。国の奨学金を担当たんとうする日本学生支援機構しえんきこう調査ちょうさによると、14年度に奨学金をりた学生は全体の51・3%。約半分の人が利用りようしているのです。

     今の貸与型の奨学金は、実質的じっしつてき借金しゃっきんです。大学を卒業そつぎょうしたら、返さなければいけません。しかし、正規せいきの社員になれなかったり、給料きゅうりょうが少なかったりして、毎月の返済が大きな負担ふたんになるケースもあります。

     奨学金を返せず、3か月以上いじょう滞納たいのうしている人は17万人に上ります。お金が返せなくなることを心配して、大学への進学をあきらめる人もいるそうです。

     このようにお金にこまっている人たちを助けるため、新しい給付型奨学金が始まるのです。その財源ざいげん税金ぜいきんです。国民こくみん理解りかいるため、奨学金を受ける学生は、家庭の収入しゅうにゅうひくく、学校の推薦すいせんを受けることが条件じょうけんになります。進学後、成績せいせきもチェックされます。

    「貸与型」も改善

     貸与型奨学金も今年4月から改善かいぜんされます。利子りしかないタイプで、収入におうじて毎月の返済額をえられるようになるのです。奨学金を借りる時に必要な保証金ほしょうきんも、この無利子むりし型にかぎって引き下げられます。

     国のほか、給付型の奨学金は、かく大学や市町村、民間企業みんかんきぎょうなどが支給する場合もあります。勉強をしたいのに、お金の問題で進学できない人がるよう、みんなで支え合っていきたいですね。

    2017年03月15日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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