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    1週間の中で起きた注目の話題を漫画付きで詳しく解説するコーナーです。
    真っ暗な昼2分のショー

    米国で皆既日食

    • イラスト・スパイスコミニケーションズ(後藤ゆうた)
      イラスト・スパイスコミニケーションズ(後藤ゆうた)

     月が太陽をすっぽりとおおう「皆既かいき日食」が8月21日、アメリカ本土を西海岸から東海岸まで99年ぶりに横断おうだんしました。市民しみん観光客かんこうきゃくら数百万人が観察かんさつし、歴史れきし上でもっとも多くの人が見つめた皆既日食になったと報道ほうどうされました。

     米サウスカロライナ州グリーンビルの観察会場では、21日午後2時半ぎ、日中にもかかわらず、2分ほど真っ暗になり、空には星がかびました。集まった数百人から拍手と歓声かんせいが上がりました。皆既日食の様子をつたえる米航空宇宙局こうくううちゅうきょく(NASA)のインターネット中継ちゅうけいやく440万人が視聴しちょうし、NASAの新記録しんきろくになったそうです。

     日食は、月が太陽と地球の間に入って、太陽を覆いかく現象げんしょうを言います。太陽と月、地球が一直線上にならぶのですが、月は地球のまわりを楕円だえんえがくように回っているため、月と地球の距離きょりは、その都度つどことなります。

     月が地球の近くにある時は太陽を全部覆い隠すため、皆既日食となります。月が地球から遠くにある場合は、太陽のほうが月よりも大きく見えるため、月の周囲しゅういのような形で太陽が見える「金環きんかん日食」になります。太陽の一部しか隠されないときは、「部分日食」とばれます。日食は地球のどこかで毎年2回ほど起きていますが、北極ほっきょく南極なんきょく、海など、一般人が行きづらい所でしか見られないことも多いのです。

     日本で皆既日食は、2009年7月22日に46年ぶりに起きましたが、天候てんこうめぐまれず、一部の島などでしか見られませんでした。一方、金環日食は12年5月に東北南部から九州南部の太平洋がわにかけて観測かんそくされました。広範囲こうはんいで金環日食が見られたのは932年ぶりで、日本中がちました。

    日本では18年後

     太陽を観察するさいには、肉眼にくがんではなく、目を保護ほごするための専用せんようのめがねを着用することが必要ひつようです。今回のアメリカで起きた皆既日食では、トランプ大統領だいとうりょうもホワイトハウスのバルコニーで観察しましたが、専用のめがねをかけていなかったため、職員しょくいんに注意される一幕ひとまくもありました。

     いつどこで日食が見られるかは、太陽と月の位置いちを計算することでわかります。日本で次に皆既日食が見られるのは35年9月2日です。能登のと半島から関東かんとう北部にかけて本州を横断します。いい天気でむかえることができたらいいですね。

    2017年09月13日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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