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    1週間の中で起きた注目の話題を漫画付きで詳しく解説するコーナーです。
    9秒台 日本人初の快挙

    桐生選手が100メートル新記録

    • イラスト・スパイスコミニケーションズ(森棟しゅんじん)
      イラスト・スパイスコミニケーションズ(森棟しゅんじん)

     福井市ふくいしで今月9日に行われた陸上りくじょうの日本学生対校選手権せんしゅけんの男子100メートル決勝で、桐生きりゅう祥秀よしひで選手(東洋大)が、9秒98の日本新記録しんきろく達成たっせいしました。日本人初にほんじんはつの9秒台の快挙かいきょです。

     桐生選手は滋賀県しがけん生まれで、サッカーのゴールキーパーだった小学校時代から足が速く「ジェット桐生」とばれていました。中学校で陸上部りくじょうぶに入り、京都・洛南らくなん高校3年生だった2013年4月、当時で日本歴代れきだいの10秒01を達成。その後、日本男子短距離たんきょりの第一人者として、9秒台への期待を背負せおってきました。

     昨年さくねんのリオデジャネイロ五輪ごりんの400メートルリレーでは銀メダルにかがやきましたが、今年6月の日本選手権では、4位に終わり、世界選手権ロンドン大会の個人種目出場権こじんしゅもくしゅつじょうけんのがしてしまいました。そこでやる気を失わず、練習にはげみ、ロンドン大会の400メートルリレーではどうメダルを獲得かくとくしました。

     夏場に左太ももをいためていましたが、今回のレースでは勝つことだけに集中し、中盤ちゅうばんからスピードに乗り9秒台をたたきだしました。

     世界におくれること49年。日本人が10秒を切るまでには長い歴史れきしがありました。1935年、吉岡隆徳よしおかたかよしさんが当時の世界記録にならぶ10秒3を出し、記録方法ほうほうわった後は、98年バンコク・アジア大会で伊東浩司いとうこうじさんの記録した10秒00が日本記録でした。

     今の世界記録はウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)が2009年に出した9秒58で、日本記録とはまだ大きながあります。過去かこふくめ世界で9秒台を出したのは桐生選手を入れて120人以上いじょうもいます。

    目標は五輪決勝

     日本人選手の次の目標もくひょうは、20年にせまった東京五輪での100メートル決勝への進出です。

     男子100メートル決勝に進めば、日本人としては1932年ロサンゼルス大会以来いらいです。桐生選手は9秒98を達成したレースの後、「(五輪の)ファイナリストという目標へ再度さいどスタートを切りたい」と語りました。

     桐生選手には、よきライバルもいます。山県亮太やまがたりょうた、ケンブリッジ飛鳥あすか、サニブラウン・ハキーム、多田修平ただしゅうへい飯塚翔太いいづかしょうた各選手かくせんしゅたちです。9月24日には山県選手が10秒00を記録し、日本歴代2位に並びました。東京五輪では日本人選手の活躍を期待したいですね。

    2017年10月11日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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