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    デザイナー集う「ファブ施設」…デジタル工作機械でもの作り

    新たなファッション誕生の場に

     「レーザーカッター」や「UVプリンター」などのデジタル工作機械で誰でももの作りができる「ファブ施設」が増えている。

     若手デザイナーらがアイデアを形にしやすくなり、新しいファッションを生み出す場として注目を集めている。


    • UVプリンターで合皮に花柄を転写する
      UVプリンターで合皮に花柄を転写する
    • UVプリンターなどを用いて作った靴(東京都台東区の「KLC Craft Lab」で)
      UVプリンターなどを用いて作った靴(東京都台東区の「KLC Craft Lab」で)
    • 「Makers’ Base」から商品化されたクッションカバー
      「Makers’ Base」から商品化されたクッションカバー

     ファブ施設の名称は、英語で「製作」などを意味する「fabrication(ファブリケーション)」に由来する。ウェブメディア「ファブクロス」の調査によると、全国に120か所ほどあり、前年より約40か所増えた。1時間あたり数千円程度で利用できるケースが多い。

     東京都渋谷区の「FabCafe Tokyo」では3Dプリンターなどを使用できる。デザイナーの皆川めぐみさん(33)はレーザーカッターで木製アクセサリーや文房具などを作り、ネット上で販売している。

     工作機械にデータを読み込ませると複雑な形でもレーザー光で正確に裁断してくれる。皆川さんは「手作業で裁断するのは難しいデザインも可能になり、作品の幅が広がった」と話す。

     東京都目黒区の「Maker’s Base」には、デザイナーや学生ら約6000人が会員登録し、もの作りを楽しんでいる。代表の松田純平さんは定期的に商品開発コンテストを開いており、「作るだけではなく、作品を世に出すきっかけにしてほしい」と話す。これまでに、受賞作品のクッションカバーやバッグなどが商品化されている。

     東京都台東区にある「KLC Craft Lab」は、靴製造販売会社の「神戸レザークロス」が運営する施設。一般に有料開放する一方、自社の商品製作にも使っている。

    • レーザーカッターでアクセサリーを作る皆川めぐみさん(左から2人目)=秋元和夫撮影
      レーザーカッターでアクセサリーを作る皆川めぐみさん(左から2人目)=秋元和夫撮影
    • 皆川さんが制作したアクセサリー(東京都渋谷区の「FabCafe Tokyo」で)
      皆川さんが制作したアクセサリー(東京都渋谷区の「FabCafe Tokyo」で)

     自社ブランド「IROnna(イロンナ)」には、花柄や夜景、果物、チョコレートなどの写真を合皮に転写した靴などがある。塗料を紫外線の力で瞬時に固着させるUVプリンターを使っており、新商品開発営業部の熊本綾さんは「イメージしたものを、すぐ試作できる」と語る。

     ファブクロス副編集長の越智岳人さんは「最近は実験的に3Dプリンターを用いて作った服が登場するなど、デジタル工作機械はファッションにも影響を与えている。少ない量を作るのにも適しており、個々の消費者のニーズに応えやすくなる」と話している。

     (生活部 矢吹美貴)

    2017年03月30日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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