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    セレブ妻は仕事人間 ビクトリア・ベッカム

     人気女性グループ、スパイス・ガールズの元メンバーで、サッカー界のスーパースター、デービッド・ベッカムの妻として知られたビクトリア・ベッカム。現在は、成功したファッションデザイナーとして注目されています。

    「物笑いの種だった」過去

     ビクトリア・ベッカムといえば、1990年代末からゴージャスなライフスタイルや、おしゃれ、うわさ話などが、頻繁にゴシップメディアに取り上げられた、イギリスを代表する女性セレブのひとりです。当時からおしゃれ好きだった彼女は、2008年9月にニューヨーク・ファッションウィークで、自らの名前を冠したブランド「ビクトリア・ベッカム」のファッションショーを開き、デザイナーとしての活動をスタートさせました。

     米紙ニューヨーク・タイムズによると、彼女がデザインするのは彼女自身が着たいと思う服で、自らが身に着けるのはもちろんのこと、最近では有名女性セレブが彼女の作品を着てレッドカーペットに登場することも増えています。英誌「The Business of Fashion(BOF)」によると、彼女のビジネスは2013年に約50億円の売り上げがあり、前年より91%も増加したそうです。

     BOFによると、成功の理由のひとつは、ビクトリアが有名人であることで、これは本人も認めています。しかし、有名人であることは諸刃(もろは)の剣だと彼女は言います。なぜなら、以前の彼女のイメージは、元ポップスターの金遣いが荒くて派手なサッカー選手の妻で、決して良いとは言えませんでした。一流デザイナーの服を着てレッドカーペットに登場すると、たとえ自分で購入した服であっても、彼女の代理人の元には、ブランド側から、着ないで欲しいという連絡がくることもあったそうです。

     その当時のことを、ビクトリアは、BOFのインタビューで、「長い間、私は物笑いの種だった」と振り返っています。しかし、人々が笑っている間に、素材や服の構造、テクニック、ブランド、ビジネスについて勉強し、今の地位を築くための土台作りをしていたと語っています。

     そのきっかけとなったのは、セレブ妻時代にさまざまなブランドと組んで、デニム、香水、バッグなどをプロデュースしたことだそうです。実は、当時からデザインをしたいと思っていたそうで、そこでファッションビジネスの基礎を学び、本格的にデザインの仕事をやっていきたいと決心したと語っています。人からは笑われても、やりたいことのために地道に勉強し、努力したことが成功の秘訣(ひけつ)のようです。

    子どもたちに働く姿を見せる

     ビクトリアは夫デービッドとの間に、3人の男の子と1人の女の子を産んでおり、母親でもあります。子どもたちは小さな頃から、両親と一緒に外出するところを、しばしばパパラッチされており、4人ともすでに有名2世セレブです。

     そんな有名人の夫と子どもたちが、今年2月に行われた、「ビクトリア・ベッカム」のファッションショーでは、フロントローに勢ぞろいしました。それだけで、彼女のブランドは、さまざまなメディアで取り上げられ、注目されたのですが、ビクトリアは息子たちにファッションショーを見せた理由として、「息子たちに母親や父親がどんな仕事をしているのか見せるのは、よいことだと思ったから」と英紙デイリー・テレグラフに語っています。

     ちなみにデービッドは米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」に、「子どもたちに、自分たちの例を見せることで、一生懸命働くことの大切さを教えたい」と語っており、これは夫婦の教育方針のようです。

     もちろん、デービッドと子どもたちも彼女の仕事を応援しています。2011年に彼女が、ブリティッシュ・ファッション・アワードで「デザイナー・ブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞した際、彼は「息子たちと私は、今夜、ブリティッシュ・ファッション・アワードを受賞したビクトリアをとても誇りに思っています。彼女は一生懸命仕事をしていました」というメッセージを自身のフェイスブックにアップし、祝福しました。

    誕生日は大自然のなかで

     4月17日、ビクトリアは40歳の誕生日を迎えました。節目の年齢をどうやって過ごすのか注目されましたが、彼女は米国のグランドキャニオンを訪れ、大自然のなかでトレッキングをして過ごしたと伝えられています。

     そこには家族とごく親しい友人たちと出かけたようで、彼女はツイッターを通じて、夫、両親、妹、弟への感謝と愛を伝えました。その数日後、ロンドンで開かれた誕生日パーティーには、かつての仲間スパイス・ガールズのメンバー3人が集い、盛り上がった様子です。ふだんの写真撮影では笑顔で見せないビクトリアですが、そうしたプライベートショットでは、リラックスした笑顔を見せており、私生活は安泰そのもののようです。

     そうした充実した私生活が彼女のエネルギー源なのかもしれません。すでに服に加えてバッグ、サングラス、デニム、さらに手頃な価格帯の商品が中心のセカンドラインもスタートさせていますが、「将来はシューズ、メンズウェアも手がけたいと語った」と米紙ニューヨーク・ポストは伝えています。

     さらにニューヨーク・タイムズで、自らを仕事人間だと認め、今後はブランドを「もっともっと大きくして、帝国を築きたい」とビッグな夢を告白しているビクトリア。これまでもハードワークで夢を実現させてきた彼女だけに、いつかファッション帝国を築きあげるに違いありません。

    【Profile】Victoria Beckham(ビクトリア・ベッカム)1974年4月17日、イギリス・ハートフォードシャー生まれ。5人組女性グループ、スパイス・ガールズのメンバーとして、1990年代後半に世界的にブレイク。1999年、デービッド・ベッカムと結婚。自らのブランドを創設し、2008年9月のニューヨーク・ファッションウィークで初のコレクションを発表。2011年にブリティッシュ・ファッション・アワードで「デザイナー・ブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

    2014年06月18日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    
    プロフィル
    太田万紀子 (おおた・まきこ
    海外セレブ専門のフリーランスライター&エディター。海外セレブ専門誌編集を経て、現在フリーランスで活動。ブリトニー・スピアーズ、リンジー・ローハン、パリス・ヒルトンなど元祖お騒がせセレブに加えて、アイドル、セレブキッズの動向から目が離せず、海外雑誌やサイトを見まくる日々。シャイロちゃん、スリちゃんの成長ぶりに癒されています。
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