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東京発ファッションウイーク、神宮外苑で31日から東京日本のモード世界へ日本のファッションを国内外に売り込む「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」(読売新聞社など協賛)が今月31日から11月9日まで、東京・神宮外苑を中心に開かれる。 官民一体となった初の大型プロジェクトで、期間中はファッションショーや展示会などが開かれ、東京は日本モードの発信地と化す。第1回のイベントにかけるデザイナーの意気込みを紹介する。 国内52ブランドが参加「日本ファッション・ウィーク」は、海外ブランドの成長ぶりに危機感を強める国内業界が総力を挙げて取り組む一大イベントだ。これまで連携が薄かった「デザイナー」「素材」「アパレルメーカー」が三位一体となり、経産省などが後援して日本のファッションを海外に売り出す。来年からは春秋の年2回開催し、パリやミラノなどと肩を並べる世界のファッション発信都市を目指す。 メーン会場は東京・神宮外苑の聖徳記念絵画館前に建てる三つの特設大型テントだ。主にファッションショーを行う「TOKIWA」「KURENAI」と、生地の展示会や企画展を行う「ASAGI」だ。 注目のファッションショーは、今年20周年を迎えた東京コレクションを拡大する形で引き継ぎ、テントを中心に52ブランドが参加する。入場は原則、国内外の百貨店などの買い付け担当者(バイヤー)やジャーナリストらに限定され、関係者以外は入場できない。 ドレスキャンプ 岩谷俊和さんカラフルな新鋭はプリントで勝負 2002年にデビューした「ドレスキャンプ」の岩谷俊和さんは、赤や黄色、紫など、カラフルなプリント柄と大胆なデザインで東京のファッション界に新風を吹き込んだ“旬”のデザイナーだ。 04年には東京コレクションに参加したデザイナーから選ばれる新人賞「モエ・エ・シャンドン新人デザイナー賞」を受賞。婦人服だけでなく、紳士服にも手を広げ、最近はスポーツ用品メーカーと協力してジャージー風の街着を提案したり、日本画家や写真家の作品をプリント柄として服に取り込んだりと、ユニークな試みを続けている。 30歳になった岩谷さんは「今回、最も期待するのは、お祭りのような盛り上がりです」と話す。 これまでの東京コレクションでは、各ブランドが都内各所で散発的にショーを開いてきたが「終わったら、それっきりという一抹の寂しさがあった。これからは同じ会場で連続してショーが行われるので、にぎやかな雰囲気になりそう」と期待する。 今回はファッションショーのテント会場の外に大型画面が設置され、一般の来場者向けに舞台の模様が映し出される。多くの人に見てほしいとの配慮からだ。「ミーハー的な感覚でいい。多くの人に注目されれば、デザイナーにとっても刺激になります」 もちろん、運営方法が変わってもショーの内容が悪ければ「東京発のファッションを世界へ」という目的は達成できないと自分を戒める。「私たちデザイナーの責任は大きいと感じています。スタートしてまだ3年のブランドなので、チャンスは生かしたい」と意欲的だ。生地の質感やプリントにこだわったTシャツやドレスで勝負する。 コシノヒロコさんさりげない継続こそ成功 コシノヒロコさんは「日本のオリジナルを作りたい」と思って走り続けてきた。「和と洋の融合」をテーマに、心躍る服を作りたいと願ってきた。 若々しさと落ち着きの両面を兼ね備えた服で、多くの女性の心をとらえている。独自の素材作りにも力を入れてきた。「最先端のファッションは、若者だけの特権ではありません。世代を超えたスタイルを東京から発信したい」と言い切る。 大阪府岸和田市出身。1985年のスタート当初から東京コレクションに参加。93年までの約10年間、パリコレクションにも参加した。パリでは、同じように優れた服を作っても日本人より欧米のデザイナーが優先され、悔しい思いを味わった。 「50年近くデザイナーとして活動を続け、楽しい経験も苦い経験も重ねてきた。わざわざ海外に行かなくてもアピールできるこのチャンスを利用しなければ」と言葉に熱がこもる。 今回のイベントを「打ち上げ花火で終わらせてはいけない」と断言する。 「ファッション・ウィークをさりげなく継続していけたときに初めて成功と言える。そのとき、日本のファッションは本当に変わったと言えるのだと思います」 テキスタイル企画展奥深い素材の世界 「ファッション・ウィーク」の期間中、テキスタイルに関する企画展が「ASAGI」で一般公開される。 参加デザイナーは、国内外の美術館などに作品が収蔵されている須藤玲子さん、「ミナ ペルホネン」というブランドでパリコレクションにも参加している皆川明さん、手仕事を生かしたブランド「HaaT」の皆川魔鬼子(まきこ)さん。 須藤さんは布作りの過程で生じる残布や、土中の微生物によって分解される生分解性の糸を使った創作にも取り組んでいる。今回は、布そのものを展示して、1枚の布が秘める様々な魅力を見せる。「着物などがたくさん収められた昔のタンスを開けた時の、華やかな雰囲気を展示から感じてもらえれば」と須藤さん。 皆川明さんは「1時間でどこまで布ができるか」がテーマ。1時間かけて作った生地と製作過程を収録したビデオ映像を映す。「限られた時間で、どこまで刺しゅうが施せるか、そしてどこまで布を織ることができるかを見せ、効率だけでない創造の世界を知ってほしい」 皆川魔鬼子さんは「テキスタイルの創作は、『紡績』『編み』『織り』『染め』といったすべての工程にチームワークが必要になります。そのような仕事を紹介し、もの作りの楽しさと難しさを紹介します」と意気込みを語る。 (2005年10月25日 読売新聞)
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