<フレッシャー>SOMARTA ニットに“皮膚”の着心地を
今年3月にブランド「ソマルタ」をスタートさせ、9月の東京コレクションで、「秘密の花園」をテーマに、早くも初コレクションを披露した。デザイナーの広川玉枝さん(29)は「行動力だけが取りえ」と笑う。
神奈川県出身。文化服装学院卒業後、アパレル会社に8年勤務、紳士服と婦人服のデザイナーを経験した。広川さんが追求しているのは、ニットの可能性だ。
「第2の皮膚」シリーズと名付けられた、体に張り付くような薄手のニットのTシャツやタイツは、編み機で作っており、無縫製で体のラインを美しく見せる。民族衣装を思わせるニット製の装飾品「宝石を身にまとう感覚のニット」も提案した。
「子どものころから絵が大好き」で、洋服に使っている、色鮮やかで写実的な動物などのプリントの絵はすべて自分で描いている。どこか清楚(せいそ)で少女の雰囲気が漂う洋服は、年明けには都内のセレクトショップに並ぶ予定だ。
初コレクションを経験し、製作の苦労とともに、多くの人に見てもらえるうれしさも実感。しかし、流行を追ったり、毎シーズン違った印象のものを出したりするよりは、じっくりと服作りを研究していきたいという。
「縫わずに作るニットには無限の可能性がある。未来の服だと思うんです」(陽)
(2006年9月22日 読売新聞)