メゾン・マルタン・マルジェラ企画展

ギャラリーのオーナー、ソッツァーニさんも展示物とそろいのドレスを着てポーズ
モノから再構築
2007〜2008年秋冬コレクションの行われたミラノでは、環境への意識の高まりなどから中古品や自然素材が注目されている。4日まで同市内で開かれている、フランスのブランド「メゾン・マルタン・マルジェラ」の企画展も、そんな気分を象徴している。

トランプで作った男性用のベスト
これまでに発表したコレクションから、古着などを手仕事で仕立て直した「アーティザナル」と呼ばれる服22点を紹介。その陳列方法が面白い。天井から下がる白い布に、洋服らしき影が映り、その前にいろんなモノが置かれているだけ。布の後ろにまわると、そのモノから着想を得た服が分かる仕掛けになっている。

男性用フェルト帽を女性用のケープに
例えば、食器立ての背後に隠れているのは、皿の破片を針金でつないだベスト。鼻の通りを良くする薬のポスターの裏には、色あせたハンカチを縫い合わせて作ったワイシャツがある。ほかに、顔の形をした模型の後ろには女性用のかつらで作ったジャケット、厚手の靴下の後ろにはそれを継ぎはぎしたセーターという具合で、謎解きのようだ。

男性用の革サンダルで作った女性用のジャケット
展示会場は、しゃれたブティックやレストランが軒を連ね、最先端の流行を発信するコルソ・コモにあるギャラリー「ガレリア・カルラ・ソッツァーニ」。今回、同ブランドが企画展で示したリサイクルの考え方が、これからの服作りに大きな影響を与えるかもしれない。
文・斎藤圭史
写真・繁田統央
(2007年3月2日 読売新聞)