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手ぬぐい 小粋に復活白い木綿を染め抜いた昔ながらの日本手ぬぐいが、洋服や雑貨などのファッション素材として生まれ変わっている。 繊維製品卸「宮本」(大阪市)のオリジナルブランド「kenema」のアロハシャツは、手ぬぐい8枚で仕立てられている。悠々と泳ぐ鯉(こい)、古典柄の豆絞りと小鳥など計8種。襟の裏には鹿(か)の子絞りを配した粋なデザインだ。 大阪で生まれた伝統の染色技法「注染(ちゅうせん)」で染められている。吸水性に優れ、乾きやすく、使い込むほどに変化する風合いと色は、例えるならばジーンズに似ている。 「製作のきっかけは手ぬぐい業界の苦境だった」と企画した宮本基広さん。戦後タオルに取って代わられ、後継者不足などで衰退。職人の技を伝えようと、広告会社を辞め、祖父が創業した同社に入社した。2年前、子ども服を試作販売したところ好評で、かばん、クッションなど41種類を扱うまでになった。 奈良をモチーフにした商品が観光客らに人気の手ぬぐい専門店「朱鳥(あけみとり)」(奈良市)。クールビズの襟元を彩るネクタイがそろうほか、好みの手ぬぐいを使ったスニーカーやシャツなども注文できる。 ガイコツ、スキー姿の舞妓(まいこ)……。「永楽屋 細辻伊兵衛商店」(京都市)のかばんに描かれた図柄は、現代風と思いきや、江戸初期から続く綿織物商の14代目細辻伊兵衛さんが、店に保存されていた明治から昭和初期の手ぬぐいを復刻したものだ。2年前に始めたブランド「RAAK(ラーク)」の帽子などもカジュアルな服装によく似合う。 もともと万能布だった手ぬぐい。歌舞伎や落語家の名刺代わり、着物の半襟、鼻緒の代用……。その潜在能力は高い。インテリアとして飾るのもいいが、暮らしの中で賢く使ってこそ、魅力を存分に堪能できるのかもしれない。(西村公恵) (2007年6月22日 読売新聞)
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