ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

ヨギーニ小町になるには<14>

病気になりにくい体を目指す

 ヨガの効果でまず思い浮かぶのが「ぜい肉のない美しくバランスのとれた柔軟な身体をつくる」ことでしょう。

 これに加えて、もうひとつ大きな効果があります。「病気になりにくい身体をつくる」ことです。

 どの流派のヨガでもこの効果は得られますが、とくにここに着目し、「美しい身体づくり」と「健康維持」を両立させたヨガ指導を行っているのが『日本フィットネスヨーガ協会』。今回からは、このプログラムを考案した同協会代表・橋本光先生に『フィットネスヨーガ』を紹介していただきます。

 体力には「行動体力」と「防衛体力」のふたつがあるのをご存じだろうか。

 行動体力は文字通り、行動するための体力。歩く、走る、飛ぶ、起きあがる、物を持ち上げる、投げる……。より軽快に行動するには、ぜい肉が少なく、筋肉がより強く、柔軟でバランスのとれた身体が必要。そのために人は、ウォーキングやジョギング、水泳をしたり、トレーニングジムに通ったりする。それをつきつめたのがスポーツ選手だ。

 一方、防衛体力は、身体の変調や病気を防ぐ体力。細菌など病原体の侵入を防ぎ、侵入を許したとしてもそれを撃退する。あるいは身体の内部で変調が起こっても悪化を防ぐ。いわゆる免疫力や自然治癒力を意味する体力だ。

「アスリートは一見健康そうですが、実は風邪をひきやすい人が多い。行動体力を鍛える方を優先して、防衛体力をつけることを忘れがちなのかもしれません。行動体力と防衛体力は本来フィフティ・フィフティであるべきもの。多くの人は体力というと、どうしても気づきやすい行動体力の方に目が行ってしまう。忘れがちな防衛体力を補って、両者のバランスをとるには、ヨガが最適。その両者のバランスの取れた状態をフィットネスというのです。その視点からフィットネスヨーガを始めました」(橋本光先生)

 橋本光先生は35年ほど前にヨガを始めた。世界29か国での修行を経て指導者に。その過程で行動体力と防衛体力をともに高める『フィットネスヨーガ』のプログラムを考案。1993年『日本フィットネスヨーガ協会』を設立した。以来、ヨガの指導を行うだけでなく、全国各地で多くのインストラクターを養成している。

引き算的発想で生命力強化

「行動体力の強化はトレーニングをして筋肉をつける、持久力を高めるといったもので足し算的な発想です。これに対して防衛体力を重視するヨーガは栄養過多でついたぜい肉を落とす、日々のストレスを取り除くといったもので、引き算的な発想です。引き算的な発想の背景には、余分なものを取り除くことで生命力を強化できるという発想があります。たとえば暖房や冷房も最小限にして、身体が持つ体温調整能力を向上させるのです。足し算と引き算を用いて、行動体力と防衛体力ののバランスを保ち、生命力を高める方法論がフィットネスヨーガといえます」

 ヨガは呼吸法を重視するが、これも防衛体力をつける上で意味がある。

「基本的に鼻呼吸の腹式呼吸。鼻はフィルターの役目を果たし、細菌や雑菌の侵入を防ぎます。寒気や熱気は鼻孔を通る過程で体温に近くなり、身体に与えるストレスは軽減される。また、腹式呼吸は精神を安定させる効果もある。病は気からといいますが、精神的な安定は防衛体力の強化につながるのです」

 次回からは、その呼吸法をはじめとする初心者でも気軽にできるフィットネスヨーガの実践法を紹介する。(文=スポーツライター 相沢光一)

※「ヨギーニ小町」(ヨギーニとはヨガを行う女性のこと)

プロフィール

写真

橋本光(はしもと ひかる)

世界29か国での修行を経て、93年、ヨガ指導者の妻・橋本京子とともに日本フィットネスヨーガ協会を設立。ヨガの普及活動を精力的に行っている。インド・リシケシ州政府主催のインターナショナルヨガフェスティバルにも講師として招待されるなど、国際的にもその指導は認められている。

◆日本フィットネスヨーガ協会 http://www.yoga.co.jp/
東京・目黒に本部スタジオがあり、一般・インストラクター養成コースともに体験レッスンを随時開催。
「ヨーガヤトラ2009 2/27〜3/9」参加者募集中。
http://www.yoga.co.jp/yatra/
2009年1月21日  読売新聞)
現在位置は
です