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    中学受験、親が前向きな言葉で激励

     これから2月上旬にかけて中学受験のシーズンとなる。受験生のいる家庭にとって不安や緊張でストレスが増すこの時期、子どもがよい気持ちで試験本番を迎えられるよう、親は前向きな言葉をかけ、勇気づけていく姿勢が大切だ。


     「子どもがインフルエンザにかかったり、精神的に追いつめられて緊張が途切れたりしたらと、不安でいっぱいでした」。2年前に長男の中学受験を経験した東京都内の主婦(46)は入試までの1か月間を振り返る。普段通り振る舞おうとしたが、息抜きでテレビを見ていた長男を「勉強しなさい」と強く叱るなど、「余計にプレッシャーを与えてしまった」と反省する。

     「入試直前の時期は、子どもが気分よく試験を受けられるようにサポートしていくのが親の重要な役割」と強調するのは、母親向けの子育て教室を主宰する江藤真規さん。「勉強ができる子の育て方」など多数の著作がある。

     入試直前は親にも相当なストレスがかかるため、意図せずとも、子どもを不安にさせる言葉をかけてしまいがちだ。「人の気分は往々にして、他人から言われた言葉によって作られる」と江藤さん。親が「このままだと勉強が間に合わないよね」と心配を口にしただけで、子どもも悲観的な気持ちになるという。「だからこそ、自分の役割は『不安を取り除く係』『勇気づける係』であると強く意識し、それに徹してほしい」

     多くの書き込みがあるテキストや何冊もたまったノートを見ることで「こんなに勉強して来たんだから」と親自身の不安が和らぐこともあるという。「入試は当日の気分も大きく影響する。本番まで『力を出せれば大丈夫』などと前向きな言葉をたくさんかけてあげて」と江藤さんは助言する。

     体調管理も親の重要な役目だ。大手進学塾「四谷大塚」お茶の水校舎長の成瀬勇一さんは「うがい・手洗いを励行し、体調に応じてマスクなどを着用して。おかしいと思ったら、早めに医師の診察を」と話す。

     「生活リズムを試験日に合わせていくのも大切。今からでも遅くないので朝型の生活に」と勧める。起床後、脳がよく働くようになるまで時間がかかるため、午前6時には起きられるよう、就寝時刻を徐々に早めていく。成瀬さんは教え子に、遅くとも午後11時半には寝るよう指導している。

     学校や塾を休んで勉強することは避けた方がいいという。勉強がはかどることはまれで、体を動かさないため寝つきが悪く、生活ペースが崩れやすいそうだ。

     入試当日、自分で受験票を準備できたか。合否の結果を塾の先生らに報告できたか。「中学受験は自立への一歩。受験を通じて子どもがどれだけ成長したかも見てあげてほしい」と成瀬さんは話している。

    2017年01月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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