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    入学前に通学路チェック

    「こども110番の家」など親子で確認

     小学校に入ると、登下校など子どもだけで行動することが増える。入学前には、実際に通学路を歩き、困った時に駆け込める場所をチェックするなどして、防犯対策を心がけたい。


    • 写真はイメージです
      写真はイメージです

     埼玉県川口市で12日、通学路をチェックする「親子安全まち歩き」が開かれ、4月から新1年生になる子どもや保護者、地域住民らが参加した。

     NPO法人日本こどもの安全教育総合研究所(東京)が主催した。理事長の宮田美恵子さんは「きょうはこの看板を見つけるゲームだよ」と言って、「こども110番の家」と書かれた看板を見せた。この看板を掲示した民家や商店などは、子どもが危険に遭遇した時に頼れる場所であることを示す。自治体や警察などと協力しており、全国に広がっている。

     参加者は通学路を歩きながら、看板探しを始めた。道中で宮田さんは突然止まり、「ここで困ったことがあったらどうする?」と尋ねた。1年生になる女児(6)は「パン屋さんに看板があったよ。そこに逃げる」と答えた。

     宮田さんは、通学路を親子で歩き、「こども110番の家」のある場所のほか、コンビニや商店などいざという時に駆け込みやすいところを見つけておくよう勧める。背の高い植え込みや路上駐車の車の陰など、人の目が付きにくい場所もチェックする。登下校の時間に合わせ、交通量や人通りなどを確認しながら行うとよい。その際、何かあったらどう行動すべきかを子ども自身に考えさせよう。

     駆け込めそうな場所には、子どもとあいさつに行く。知っている人がいる場所なら、子どもが入りやすくなるからだ。「買い物のついでなど何回か繰り返す。子どもも楽しみながら覚えることができますよ」と宮田さん。地域行事に親子で参加するなどして住民と顔見知りになっておくことも、防犯上有効だという。

    ●防犯ブザー必ず

     綜合警備保障(ALSOKアルソック)は小学生向けの出前防犯授業を主催している。2015~16年に授業を受けた小学校の教諭349人に調査したところ、11%が「声かけや連れ去りなど危険な目に遭った経験のある児童がいる」と答えた。

     この授業を担当する瀬戸拓郎さんは、「防犯ブザーを必ず身につけて」と呼びかける。大声で助けを呼ぶ代わりになるからだ。

     ブザーの音量は85デシベル以上がいいという。電車の車内の音(80デシベル)より大きく、広範囲に響き渡る。また、雨や衝撃に強く、ひもで引っ張るタイプなどすぐに鳴らせるものを選ぼう。ランドセルの肩ベルトなど目に付く場所に付けておくと、「不審者もブザーに気づいて近づきづらくなり、犯罪抑止効果が期待できる」と瀬戸さん。月1回はちゃんと音が鳴るか確認しよう。

     渋谷ロフト(東京都渋谷区)では、うさぎやボタン形など約10種類の防犯ブザーを取りそろえている。価格は1000円程度。入学祝いにプレゼントする例も多いという。瀬戸さんは「ランドセルに付けっぱなしで、遊びに行く時は持たない子も多い。いつでも身につけるようにしましょう」と注意を促す。

    ■通学時の防犯対策のポイント
    ・登下校の時間帯に合わせて歩く
    ・「こども110番の家」や店などにあいさつに行き、駆け込める場所を確認する
    ・防犯ブザーは見えるところに付ける。1か月に1回は電池の確認を
    ・ブザーは遊びに行くときも携帯する
    (宮田さん、瀬戸さんの話を基に作成)
    2017年03月24日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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