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子ども

(3)父親だってできるんだ――パパの育休体験


夕方、娘はおなかがすいて渋い顔をしていることも多い

 夕方、娘を迎えに行き「ただいま」と言って保育園に入る。

 「おかえりなさい。今日は絵の具を手で触って、顔につけたり、画用紙をたたいたりしたんですよ」。担当の保育士さんから娘の様子を聞く。仕事に復帰した後、仕事や育児は大変だが、保育園通いは楽しみ。家とは違う娘の話を聞けるのがうれしい。

 復帰後、保育園の送り迎えは、共働きの妻と交代。送りに行く担当は、風呂掃除や洗濯などを朝済ませる。迎えの担当は、朝のうちに夕食の準備をして帰宅後、娘に夕食を取らせ、風呂に入れる。

 夜は本当に忙しい。でも育休を取ってよかったと思う時でもある。娘を午後6時過ぎに迎えに行って、ベビーカーで帰る頃からぐずり始める。離乳食を用意していてぐずり、食器洗いをしていてぐずる。夜は娘の気分が結構不安定なので、私もかなり疲れる。育休で慣れていなければ、娘をあやしたりなだめたりしながら、家事をすばやくこなすのは、難しかっただろう。

 娘は春からずっと風邪気味で、時々熱を出す。復帰して間もなくの頃も朝、急に熱を出した。私も妻も外せない仕事があって休めなかった。結局、登録していた病児保育の施設に預けた。ただ、定員が少ないので、風邪がはやる時期は、預けられる保証はない。

 そんな心配がいつもあり、仕事は以前よりなるべく早めに対処するよう心掛けるようになった。締め切り日ぎりぎりに書いていた原稿も、なるべく早めに完成させる。

 育休前、生活の中心は仕事で、育児は仕事の次だった。子どもは母親しか産めないし、育児は母親優位というイメージが強かった。しかし、父親も母親と同じぐらい育児ができるということが実感できて自信がついた。育児は仕事と同様にやりがいのあるものになった。

 これから父親になる人にも育休を取ることをお勧めしたい。私もまだ復帰したばかりだが、仕事と育児の両立を続けられるよう試行錯誤しながら、家族との時間を大切にしていきたい。(小野仁)

2011年7月7日  読売新聞)

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