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2012−13年秋冬コレクション

端正なコート 男の色気

 クラシックかつ端正なコートで、現在の男性像を表現するブランドが目立った――。1月中旬、イタリアのミラノで行われた2012〜13年秋冬メンズコレクションを取材したジャーナリストの矢島みゆきさんは、そう話す。黒やグレーを中心に、革など厚手の素材を使ったコートが、いつになく増えたからだという。

 その好例として矢島さんが挙げたのが、ジル・サンダー。漆黒の革のコートで、洗練された男らしさを強調した。トレンチコートや、背広のような襟のあるチェスターフィールドコートは、ひざ下まであるロング丈。袖回りや身ごろもゆったりとしていてボリューム感のあるシルエットだ。

 「ジェントルマン」をテーマにしたバーバリー・プローサムは細身のグレンチェックのコートで、都会的で洗練された印象を醸し出した。ドルチェ&ガッバーナも、黒を基調にしたシックなコートを数多く見せた。

 ジョルジオ・アルマーニは、前あわせがダブルになったダッフルコートを発表。ニール・バレットは、ヘリンボーン柄のコートで、落ち着いた大人の雰囲気を印象付けた。

 男性的なエレガンスを、19世紀のヨーロッパ貴族のような装いで表現したのは、プラダ。襟が毛皮になったダブルのコートは、男の色気を感じさせ、真っ赤な色遣いも派手ではなく、高貴な印象だ。

 パリで1月下旬に行われたメンズコレクションでも、ミラノ同様、クラシックなコートスタイルが提案されたという。婦人服に比べ、デザイン上の制約が多い紳士服。その中で、男性の力強さや端正な雰囲気を強調できるコートは、各ブランドが特色を表現する貴重な服でもあるようだ。(生活情報部 竹之内知宣)

 「ヨミウリオンライン」(http://www.yomiuri.co.jp/collection/)では、多彩な写真と記者ブログ「コレクション@小町」でコレクションの様子を紹介しています。

2012年2月22日  読売新聞)

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