手作りキムチ 辛さ自在
粉トウガラシ併用 素材染まりやすく
すっかり日本の食卓にもなじんだ漬物、キムチ。手作りすれば好みの辛さに仕上げられる。神戸市を中心に活動する韓国料理研究家の
「韓国では、家庭ごとにそれぞれのキムチの味があります」。在日韓国人2世の金さんも、母親から学んだ漬け方をベースにしているという。
まず、キムチに欠かせない「ヤンニョム(薬念)」をつくる。刺し身や煮物にも使える、便利な合わせ調味料だ。
〈水3カップと煮干しと昆布を火にかけてだし汁を取り、冷ます。別に水3カップにもち粉を入れ、加熱して溶かし、冷ます〉。もち粉を入れることで、野菜がからみやすくなる。
〈皮をむいたニンニク、タマネギ、皮付きのまま洗ったショウガ、芯を除いて洗った皮付きのリンゴ、エビの塩辛をそれぞれミキサーにかける。大きなボウルに入れ、トウガラシ2種、砂糖、うま味調味料、
粘りが出るまで混ぜるのがポイント。密閉容器に入れて冷蔵庫に保管すれば3か月はもつ。硬くなったら、だし汁を加えてのばす。
大手スーパーや韓国食材店で入手できる韓国トウガラシを用いる。パウダーを併用することで、素材が赤く染まりやすくなるという。魚醤は、韓国産に代えて、ナンプラーやしょっつるを用いてもいい。エビの塩辛が入手できなければ、なくてもつくれる。あっさり目の味になる。
次に野菜の下ごしらえを行う。漬ける塩水は、いずれも濃度2%ほどだ。
まずは定番のハクサイのキムチ。〈ハクサイを縦に4等分し、塩をふる。この際の塩の量も重量の2%が目安。葉を1枚ずつめくって、間にふり、根元は多めにする。ずんどう鍋など深めの容器に根元を下にして縦に入れ、ひたひたに塩水を注ぐ。重しを載せて6時間漬けてからザルにあげ、流水で洗い、水切りをする。ニンジンはせん切り、ニラは1センチに切る〉
ニンジン、ニラをまぜたヤンニョムを、ハクサイの葉の間に塗り込むようにする。野菜が赤く染まるくらいが目安。即席漬けとして食べてもいいが、1日ほどおいた方が味がなじむ。
ダイコンのキムチは、歯ごたえが楽しめる一品。〈ダイコンは皮をむき、好みの厚さでいちょう切り。1センチに切った葉と共に塩水に1時間漬ける。葉がなければニラを使う。ザルに上げ、水切りする〉
青菜のキムチは青臭さが辛みと合う。〈チンゲンサイを3〜4センチに切り、塩水に40分漬け、ザルに上げて水切りする。ニンジンは、ハクサイのキムチと同様、せん切りに〉
それぞれの野菜を適量のヤンニョムと混ぜる。
金さんは「日がたって酸っぱくなったキムチは韓国風みそ鍋のチゲや、いため物に使えます」と勧める。
■材料
・ヤンニョム=写真奥= 煮干しと昆布各15g、もち粉(または上新粉)30g、ニンニク300g(おろしニンニクなら1カップ)、タマネギ1個、ショウガ300g(おろしショウガなら1カップ)、リンゴ2個、韓国トウガラシ粉(粗びき)6カップ、韓国トウガラシ粉(パウダー)1カップ、エビの塩辛、魚醤、水あめ各1カップ、砂糖1と2分の1カップ、うま味調味料3分の1カップ
・ハクサイのキムチ=手前= ハクサイ1玉、ニンジン2分の1本、ニラ2分の1束
・ダイコンのキムチ=左= 葉付きダイコン1本(葉がなければニラ2分の1束)
・青菜のキムチ=右= チンゲンサイ(またはコマツナ)500g、ニンジン2分の1本
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