ネットショッピングの楽しみ
服やバッグを買いに行きたいと思っても、何かと忙しくて時間を捻出するのが難しいという人は多い。また、毎日こうも暑いと、買い物に行こうという気持ちまでなえてしまう。そういった時、インターネットや携帯電話で買い物ができるようになって本当に助かる。
私自身、ここ数年、ネットで服を買う機会が増えた。商品は思いのほか早く届くし、大混雑のバーゲン会場に行ってエネルギーを使い、へとへとになって帰ってくるなんてこともないからだ。経済産業省の調べでは、ネットショッピングを経験したことがある人は9割にものぼっているという。
ネットショッピングの目的は2種類あると思う。例えば「決め買い」。店などで見て既に買うものが決まっており、重いなどの理由からネットを利用して買うもの。そして、もうひとつが、店頭では見たことのない商品を見つけるというものだ。ネットは売り場面積に限りがあるわけではないので、品数が多い。
時折、私ものぞきに行くのが、イタリアのサイト「YOOX」(ユークス)だ。日本でもよく知られた高級ブランドに加えて、日本ではあまり見たことのないブランドなども数多くあるのが特徴で、日本国内のデパートや専門店とひと味違う商品をそろえている。雑誌のページをぱらぱらとめくるような感覚で、服を眺めている。
扱っているのは、紳士、婦人、子供服のほか、バッグなどの雑貨や書籍など。日本に輸入されているブランドでも、国内での取り扱いがない商品を見つけるのが結構面白い。合うサイズが見つかればラッキー。
シーズンの終わりで値下げしているものもあれば、シーズンに先駆けて紹介している商品もある。またビンテージものなどもあるので、アンティークショップなども同居しているという感じだ。
もうひとつ、「日本最大級のファッション通販サイト」と銘打っているのが、「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)だ。まるで巨大ショッピングモールにでも入ったようなブランドの多さで、その数は1200以上。ユナイテッド・アローズやビームスなどおなじみの店のほか、ローリーズファーム、ミルクフェドなど若い女性に人気のブランドなどもたくさんある。
現在バーゲンも開催中で、欲しかったけど売り場では売り切れていたというような商品が見つかればもうけもの。
ネットショッピングというとつい価格を優先に考えてしまいがちだが、いずれのサイトもここでしか買えないものもあり、雑誌でいえば「特集記事」も充実している。ただし、気がついたら数時間も「歩き回って」いたなんてことも。
通販の場合、実物が写真のイメージと異なるというケースもある。利用の際は配送料や返品の条件なども確認しておくのが賢明だ。
宮智 泉(みやち・いずみ)さん
読売新聞東京本社編集委員
東京生まれ。国際基督教大学卒業。1985年、読売新聞社に入社。水戸支局、地方部をへて、生活情報部。2009年1〜5月、カリフォルニア大学バークレー校ジャーナリズム大学院の講師を務める。同年6月より編集委員。ファッションやライフスタイル、働く女性の問題などを担当。
- 就職活動の「制服」 (2012年2月2日)
- Fashion & The City 54 (2012年1月30日)
- アメリカ大統領選とファッション (2012年1月19日)
- Fashion & The City 53 (2012年1月13日)
- 自分だけの品 (2012年1月5日)
- Fashion & The City 52 (2011年12月22日)
- ネット上のファッション美術館 (2011年12月15日)
- Fashion & The City 51 (2011年12月9日)
- ニット・ザ・シティ〜街を編もう〜 (2011年12月1日)
- みんなが幸せになれるファッション (2011年11月18日)
|
|



















