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フワフワ重ね着 大阪の「森ガール」

 秋深まる大阪の街で、ふわりとしたシルエットのワンピースに、ポンチョなどを重ね着した若い女性の装いが目に留まった。「森ガール」と呼ばれる流行のスタイルらしい。

 生成りの綿布などの自然素材と優しく淡い色合いを好み、これから森へピクニックにでも出かけるようなくつろいだ雰囲気。だから、「森ガール」なのである。

 機能的な衣類で身を包むアウトドアスタイルと同様、自然派だが、森ガールの場合、肩の力を抜いたおしゃれが共通点。文字通りの自然体だ。「大好きな重ね着を楽しめる季節」と、大阪の繁華街・心斎橋でにこやかに話すのは、ワンピースの上に格子柄のコートを着たブティック店員(24)。コートのボタンは木製で、かごバッグを下げ、「自然の中にあるものを取り入れるのが好きなんです」。

 茶系のワンピースに、毛皮の飾りの付いたニットのポンチョを重ねた会社員(28)は、「イメージしたのは秋の森。落ち葉が積もってフワフワした土の感じかな」。シカの織り柄の入ったワンピースに、毛皮のベストを合わせた主婦(27)は「ちょっとカラフルなところが、派手好きな大阪らしいでしょ」。

森ガールに人気の「ジジ スプーン」は、店内も森の中を思わせるインテリアで統一されている

 森ガール向けの品ぞろえが充実している専門店も人気を集める。大阪市・南船場の「ジジ スプーン」は、そうした店の一つ。店内の壁に屋久杉をイメージした大木の絵が描かれ、自然派であることを強調している。

 雑誌などで森ガールのファッションを多く手がけるスタイリストの優哉さん(31)は、「古着や手作りのアクセサリーを組み合わせ、自分なりのスタイルを上手に作り上げている」とみる。

 そんな装いがビルに囲まれ、電飾華やかな都会にマッチする。近年急増中の草食系男子と共に森ガールは、温暖化の進むアスファルトジャングルで、自然回帰をさりげなく主張しているのかもしれない。

 (大阪本社文化・生活部 田中洋史)(写真は大阪市で、川崎公太撮影)

2009年11月11日  読売新聞)


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