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すてき私流

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元気わく目覚めの音

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「うるさいくらいに元気のある目覚ましの音が気に入っています」=板山康成撮影

水田わさび(みずた わさび) さん 声優

 1974年、三重県生まれ。高校卒業後、声優を目指して上京。1996年、アニメ映画「トイレの花子さん」の上岡山大介役でデビュー。2000年に結婚、現在は1女の母。

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 チャンチャンチャチャン、チャンチャンチャチャン。リズミカルな電子音が響き、一拍置いて「ワーオ」と合いの手が入る。

 オレンジ色をしたゴリラの形の目覚まし時計。にぎやかで弾むような電子音を、いつも最大の音量で使っている。

 「とにかくうるさいです。でも、にぎやかな目覚ましの音に、一日の元気をもらっています」

 「ゴリ」と名付けた目覚まし時計は、親類の「お兄ちゃん」が高校の合格祝いにくれたもの。当時、大学生だったお兄ちゃんは祖母の兄弟の子ども。実家の近くに住んでいたので、よく勉強を見てもらった。

 「どうしてこの目覚ましを選んだのかは聞いていませんが、明るい色遣いと、にぎやかな音が、私のイメージと重なったのでしょうね」

 子どものころから、明るく、にぎやかな性格だった。教科書を読む時も、うるさいくらいに大きな声を出した。地元の言葉は関西弁に近い。標準語で書かれた文章を音読すると、「かっこいい」という気持ちの高ぶりを感じた。

 小学1年生のころ、クラスを代表して、定年退職する担任の先生あての「お別れの手紙」を読んだ。先生は泣いていた。

 「心を込めて読む言葉には、人を感動させる力があることを知りました」

 紙芝居も聞いているより、読んでいるほうが好きだった。中学生になるころには「声優になりたい」と思うようになった。

 18歳で上京し、劇団に入った。初めての一人暮らし。「目が覚めた時、実家と同じ風景になるように」と、いつも使っていたタオルケットを寮に運び、枕もとにはゴリを置いた。

 雑貨店でのアルバイトをしながら演劇の勉強を続け、「ヒカルの碁」や「クレヨンしんちゃん」など、人気アニメに出演。今年4月からは、大山のぶ代さんが26年間務めた「ドラえもん」の声を引き継いだ。

 15年間使い続けているゴリは、帽子やシンバルなどの部品が取れ、すっかり“風格”が出てきた。しかし、底抜けに明るい目覚ましの音は変わらない。

 「私の仕事は、子どもたちに夢と希望を与えること。ゴリのように、はつらつとした元気のよさを子どもたちに届けられたら、と思っています」(川辺隆司)

2005年7月7日  読売新聞)
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