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わくわくティーポット平野 レミ(ひらの・れみ) さん 料理愛好家
東京都生まれ。テレビ番組などで料理講師を務める一方、シャンソン歌手としても活躍中。17歳からのキャリアがあり、昨年はCD「私の旅」(ディスク・クラシカ・ジャパン)を発表した。 ■■■ 朝食の後かたづけをして、洗濯や掃除も一段落。それからゆっくり紅茶をいれる。ホッと一息つける大好きな時間だ。 そのときの“パートナー”は、世界のいろいろな国からやってきたティーポットだ。かわいらしい動物をかたどったものや、トランプが並んだユニークなデザインのものが多い。 「これはね、タイで見つけたの。ゾウに乗ったんだけど、ゾウがコースを外れてがけっぷちに歩いていくから、本当に怖くて……」「こっちのは、ロシアの市で買ったのよ。ロシアンブルーのきれいな子猫を3匹抱っこした白髪のおばあさんが、並べて売っていたの。いくつかあった中で、この子(ポット)が、東京に来たいって言うから連れてきたの」 一つ一つのティーポットを手に取りながら、いとおしそうに話す。 「見てて楽しいでしょ、飾ってもきれい。それにお茶をいれることもできる。三拍子そろってるのよ。それに、一つひとつ思い出があるのがまたいいでしょ」 明るい笑顔を絶やさない。にぎやかなおしゃべりは、聞いているだけで楽しくなる。テレビや雑誌、最近ではコンサートにも引っ張りだこだが、過密なスケジュールの合間を縫って、年に2、3回、海外旅行に出かける。その先々で古道具屋などをのぞき、ティーポット探しを楽しんでいる。 ほっと一息のお茶の時間には、その日の好みのポットに茶葉を入れ、お湯を注ぐ。十分葉が広がるのを待って、カップにつぐ。その音も、それぞれのポットで違う。「高い音色がするものもあれば、重厚な音がするものもある。私ね、お茶はシーンとした部屋でいれるのが好きなんです」と話す。 集めたティーポットを見ると、ふたのつまみにミツバチの飾りが付いていたり、トースターからパンが飛び出したかたちだったり、遊び心が感じられるものが多い。 「お茶をいれるだけなら、シンプルなポットで用は足りるんだけど、夢があるよねぇ。人生、ムダがないとダメよ。ムダがあると、味とか深みとかがあって、いいよすっごく」 こうした静かな時間に、料理のアイデアが浮かぶこともある。きっと、作りながらワクワクするような夢のある料理に違いない。(内田淑子) (2007年1月18日 読売新聞)
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