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すてき私流

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斬新さに重ねる感性

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「本物を買うことができたら、服の配送用などに毎日乗り回したいと思っています」(東京都内で)=高橋はるか撮影
高橋 理子(たかはし・ひろこ) さん デザイナー

1977年、埼玉県朝霞市生まれ。東京芸大大学院修士課程修了、博士課程在学中。フランス留学後の2006年に、自身のブランド「ヒロコレッジ」(http://www.hirocoledge.com/)を設立した。

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 「重厚でありながら、ポップな感じがするところが、気に入っています」と言いながら、手にした真っ赤なオープンカーのミニチュアをなでる。

 米GM社「シボレー・コルベット」の1959年式。排気量4638cc、2人乗りの“アメ車”を、18分の1の大きさで再現したミニカーだ。丸い前照灯を横に四つ並べた表情と、滑らかな曲線で作られた車体デザインにほれ込んでいる。

 父の趣味の影響を受け、バイクや車が好きだった。6年ほど前、バイクを乗り回していたころ、ふらりと立ち寄った車の部品専門店に、コルベットのミニカーが飾られていた。ひと目ぼれして「譲ってほしい」と粘るうち、「じゃんけんであなたが勝ったら」と、店員が根負けした。

 以来、コルベットのミニカーばかりを買いそろえている。「勇ましさと優雅さを併せ持っている」というのが、気に入っている理由だ。

 現在30台ほどあるコレクションの中心は、53〜62年の初期モデルのミニカー。中でも、お気に入りは59年式。

 3年前の1月、その59年式の本物に出合った。東京・台場地区で開かれたクラシックカーの催し。すぐ駆け寄った。本物を見て改めて、その斬新で常識にとらわれないデザインに感動した。自分の感性とぴったり重なる気がした。

 その車のオーナーは、40歳代の女性だった。「いい仕事をして稼げば、夢はかなうよ」と励ましてくれ、運転席に座らせてくれた。

 この車は中古車市場では700万〜800万円。「私も35歳になるまでに手に入れて、自分がデザインする着物を着て乗ってみたい」というのが今の目標だ。

 新しい感覚の着物デザイナーとして注目を集めている。今年のミス・ユニバース世界大会で優勝した森理世(りよ)さんの和装も担当した。伝統を重んじつつも、洋服と同じように、気軽に着物を着ることができる時代の到来を思い描く。

 「着物の持つおとなしいイメージを一掃し、大胆さやにぎやかさを打ち出したい」というデザイナーとしての思いに、59年式コルベットが重なるという。

 「このクルマは、半世紀近く愛されてきました。私の作る服も50年、100年たって古着屋で売られていたら、こんなにうれしいことはありません」(室靖治)

2007年9月6日  読売新聞)
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