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一日の締め 独りビール

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「毎日コンビニエンスストアで、缶ビールを1、2本買って帰ります。買い置きしておくと、飲み過ぎてしまうので」(東京都内で)=竹田津敦史撮影
神田 蘭(かんだ・らん) さん 講談師

 埼玉県生まれ。2004年に神田紅に入門。今年6月、二つ目に昇進。10月からCS放送「日テレG+」の番組「おとな館」のキャスター。今月22日には東京・浅草演芸ホールで、「源氏物語」を題材にした講談を行う。

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 お気に入りのグラスは、いつも冷凍庫に入れてある。「冷えたビールを飲むときには、冷えたグラスも欠かせません」と笑う。

 淡い水色のグラス。5年ほど前、自宅近くにあるなじみの小料理屋の主人に、誕生日のお祝いとしてもらった。岩手県のガラス細工職人が作ったものだという。

 「別に、私のために作ってくれたわけではないんですよ。手作りのグラスを、たまたまもらったという方が正しい。でも、手作りだから、世界に一つしかない」。講談同様、ユーモアを交えながら歯切れ良く話す。

 グラスの縁が厚すぎず、薄すぎないところや、ちょっとデコボコしている形がとても気に入って愛用している。2杯ちょっとで、350ミリ・リットルの缶ビールを空けられるグラスの大きさもちょうどいい。

 高校を卒業後、女優を目指していたが、舞台やCMで端役しかもらえずに悩んでいた。そんなとき、たまたまテレビで、女性講談師の先駆者である神田紅の講談「滝の白糸」を耳にした。

 「講談に興味はなかったのですが、思わず聞き入ってしまいました。たった一人の言葉で、いにしえの世界にいざなうことができる。これはすごいって。自分もやってみたいと思うようになりました」

 前座時代は、厳しい修業に何度も辞めようと思ったが、人一倍の負けず嫌い。大看板になるという夢をあきらめたくなかった。一生懸命に生きている女性が主人公の講談が好き。「明るくパワーがあって、元気を与えられるような講談をやっていきたい」

 現在は、テレビのキャスターやリポーターとしても活躍する。忙しく不規則な毎日。ストレスがたまることも多いが、「気分転換はビール。外でお酒を飲んで帰ってきても、一日の最後は自宅で独り、ビールを飲んで、ぼぉーとしてくつろぎたいんです」。

 冷たい缶ビールを勢いよく開栓し、いつものグラスにゆっくり注ぐ。ぐいっとのどに流し込むと、真っ白なビールの泡のように明日への活力がどんどんわいてくる。(竹之内知宣)

2008年11月20日  読売新聞)


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