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「母乳の飲ませ方 教えます」
◆助産師が訪問、アドバイス 赤ちゃんに母乳を飲ませたいのに、うまくいかずに困っている母親は少なくない。助産師が家庭訪問して行う乳房ケアや、病院の「母乳外来」など、母乳育児を支援するサービスが注目されている。最寄りのサービスを知っていれば、困ったときに心強い。 東京都板橋区の須藤佳奈(かな)さん(20)は、7月に長男七輝(ななき)くんを出産したばかり。「左胸の母乳が出ないので、足りているか心配」だったため、8月半ばに助産師の鴫原操(しぎはらみさお)さんに訪問してもらった。 鴫原さんは、乳房の様子や母乳の出具合などをチェックしながら「大丈夫、いいおっぱいよ」と、励ますように声をかけた。赤ちゃんの体重を量るとしっかり増えていたため「右側のおっぱいだけでも足りているから、ミルクを足す必要はないですよ」。 須藤さんは「病院で母乳の与え方を教わったけれど、家に戻るとうまくいかなかった」と話す。抱き方や乳首の含ませ方などを鴫原さんから丁寧に教わり、「安心しました」。夜中でも楽に授乳ができるように、母親が寝ながら与える方法も教えてもらった。 板橋区は生後4か月までの乳児のいる家庭に対し、産後の育児支援事業として、乳房マッサージの訪問を実施している。利用者の自己負担は600円で、区が2900円を補っている。鴫原さんは「うまく母乳があげられず、『私のおっぱいがダメなんだ』と傷ついている母親もいる。赤ちゃんもママも初心者なので、最初に練習が必要なだけなのですよ」と話す。 行政の支援がない場合でも、乳房管理のために助産師が訪問している助産院は各地にある。千葉市の助産師、小林昌代さんは1年半ほど前から月15人ほどの自宅を訪問しているが、1人当たりの訪問回数は1―3回程度にとどまっている。「助産師は母子のちょっとしたつまずきを手助けするだけで、後は自分でできるようになります」と話す。 出張費用は助産院によって異なる。日本助産師会(東京)によると「助産院の外来で見てもらう場合が4000円程度なので、出張はその2割増しが目安」という。同会では、全国の各支部にある「子育て・女性健康支援センター」で、電話による無料相談や助産師紹介も行っている。 ◆増える「母乳外来」 「母乳外来」を設ける病院も増えてきた。日本赤十字社医療センター(東京)では、1日10人余りの母親が来るという。同センター以外で出産した母親の相談も受け付けているのが特徴だ。 厚生省の調査(2000年)では、生後2か月未満の赤ちゃんを母乳だけで育てているのは約45%にすぎない。母乳育児の支援団体「日本母乳の会」の永山美千子さんは「困ったときに相談できる機会が増えることは、母乳育児の助けになると思う」と話している。 (2004.9.4) |
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