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    ストーカーやひったくり…女性のための護身術

    防犯意識を高める

    • まずは電話で状況を伝えて助けを求める。「それでも襲われたら、バッグを盾にして身を守って」と伊藤さん(左)
      まずは電話で状況を伝えて助けを求める。「それでも襲われたら、バッグを盾にして身を守って」と伊藤さん(左)

     ストーカーやひったくり、性犯罪など、女性が狙われやすい犯罪がある。一人暮らしや、夜道を歩くときなどは危険性も高まる。防犯意識を持つことが大切だ。

     4月中旬、東京工科大学と日本工学院八王子専門学校の学生寮(東京都八王子市)で、女子学生向けに防犯セミナーが開かれた。講師を務めた警備会社ALSOKの女性社員、志村美南さんは「自分だけは大丈夫と思わないで」と注意を呼びかけた。

     「無防備な背後を痴漢に狙われないよう、電車内では扉に背を向けて立つ」「エレベーターで不審者と2人きりになったら、近くの階で降りる」「玄関や窓は施錠する習慣を」など、場面別の対策を詳しく教えた。

    • 防犯セミナーでは、身近に潜む危険や犯罪に巻き込まれないための対策が紹介された(東京都八王子市で)
      防犯セミナーでは、身近に潜む危険や犯罪に巻き込まれないための対策が紹介された(東京都八王子市で)

     同専門学校2年の女子学生(19)は、「埼玉の女子中学生誘拐事件もあり、防犯意識を高めなければと考えていた。夏場は窓を開けて寝ることもあるので、今日の話を参考に対策を考えたい」と話した。

     ALSOKは2014年から学生を対象にセミナーを開いており、昨年は全国で計44回、5620人が参加した。同社のサイト「イマドキWoman」(http://www.alsok.co.jp/person/woman/)でも、女性が巻き込まれやすい犯罪の情報や対策を紹介。一人暮らしの女性向けの「ホームセキュリティレディースプラン」などの商品も扱う。

     警備会社のセコムも、啓発活動に力を入れる。女性社員による「働く女性の安全委員会」を組織し、専用サイトの「女性のためのあんしんライフnavi」(http://www.secom.co.jp/anshinnavi/)で防犯チェックリストを公開するほか、女性向けセミナーも行う。

     夜道で不審者に後をつけられ、危険を感じた時はどうすればいいか。「とっさのときにすぐまもれる女性のための護身術」(講談社)の著者で、元自衛官の伊藤祐靖さんは「まず友人や家族に電話をかけ、不審者に聞こえるように居場所や状況を伝える。通報されているとわかれば近づかないもの」と話す。

     それでも襲われそうになったら、持ち物で身を守ることもできる。例えばバッグは、顔の前にかざすことで、仮にナイフや傘などで脅されても、盾のように使える。相手にバッグをつかまれたら、手放して逃げよう。

     ペンや鍵は、先端を相手に向ければ威嚇になる。先端と逆側の端を手のひらの中央に押し当て、親指と人さし指、中指の3本で包み込むように持つと、手から抜け落ちにくい。

     「ちょっとしたコツや機転も護身術になる。日頃から想定しておくといい」と伊藤さんは助言する。

    ブザーや催涙スプレー

    • 「ウィズカレッジ」で扱う防犯ブザーの見た目はアクセサリーのよう
      「ウィズカレッジ」で扱う防犯ブザーの見た目はアクセサリーのよう

     防犯グッズの携帯も検討したい。

     インターネット通販「女性のための防犯セレクトショップ ウィズカレッジ」(http://withcourage.net)では、英国製の防犯ブザー=写真=が好評だ。見た目はかわいいキーホルダーのようだが、ピンを引き抜くと、女性の悲鳴に似た音が約10分鳴り響く。税込みで2000円台が中心。香水のような容器に入った催涙スプレー(税込み6380円)も人気という。

     同ショップ運営者で、防犯装備士の資格を持つ松本三輪さん(30)は、「日本は他国に比べて治安が良く、『私だけは襲われない』と油断しがちだが、それは大きな間違い。怖い思いをする前に、可能な対策をしてほしい」と強調する。(上原三和)

    2016年05月10日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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