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    古い年賀状処分、個人情報に注意

    裁断、塗りつぶし、コンビニに回収箱

     級友や仕事仲間、遠くの親族らから届く年賀状は、年始の楽しみだ。ただ、過去の分がたまっていくのは困りもの。個人情報が記載され、簡単に捨てられないだけに、安全な処分方法を考えたい。

    • はがきのリサイクルにもなる個人情報書類回収ボックス(東京都千代田区のナチュラルローソン丸の内ビルディング店で)
      はがきのリサイクルにもなる個人情報書類回収ボックス(東京都千代田区のナチュラルローソン丸の内ビルディング店で)

     年賀状は、住所や名前に加え、相手の写真や家族構成などが載っていることがある。通常のあいさつ状よりも個人情報の量が多く、取り扱いに注意が必要だ。

     自宅で処分すれば安全性が高い。東京都新宿区の「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」は約30種類のシュレッダーをそろえる。家庭用では、縦横に細かく裁断されるマイクロカットのタイプで、6000~1万円程度のものが人気だ。

     多くは、一度に裁断できるA4用紙の枚数を表示している。はがきは厚みがあるため、A4で4~5枚かそれ以上を一度に裁断できるタイプを選びたい。売り場担当の広井素良そらさんは「長時間使い続けると、故障の原因になるので注意して」と指摘する。

     文具メーカー、プラス(東京)の「大きな文字用ローラーケシポン」(税抜き800円)は、記載された文字を読み取れなくするスタンプだ。年賀状の宛名で使われる大きなサイズの文字に対応する。

     スタンプに不規則なアルファベット文字が並んでおり、文字の上で転がすと、字が塗りつぶされて判読できなくなる。特殊な油性インクを使用し、簡単にはインクが落ちない。ただし、写真用紙などインクが乾きにくかったりにじんだりする紙には適さない。

     処分を代行するサービスもある。コンビニエンスストアのナチュラルローソンでは、鍵がついた個人情報書類回収ボックスを、都内の58店舗に設置している。年賀状など個人情報の書かれた書類を入れれば、無料で処分してくれる。

     設置したのは、機密文書専門処理会社のデルエフ(東京)。ボックス内には袋があり、そこに書類が入る。鍵は同社の専属社員が一人で管理し、その社員が定期的に袋ごと回収、同社の工場に運ぶ。その社員か工場の担当者が、書類を大型シュレッダーにかける。

     社長の新井昭彦さんは「書類を扱うのは最大で社員2人だけ。多くの人が関わるのに比べ、安全性が高い」と話す。裁断された書類は製紙会社の工場でトイレットペーパーにリサイクルされる。「家庭から出る紙資源の大半は、可燃物としてごみ処理されていた。ボックスに入れてもらえば、資源の有効活用になる」

     同様の回収箱は、一部の自治体でも設けている。千葉県浦安市では、年賀状の時期に合わせて毎年12月から約2か月間、市役所や公民館などに設置している。

     年賀状を処分することが失礼にあたらないかと気にする人もいるだろう。だが、整理収納アドバイザーの小宮真理さんは「年賀状の役目は、年始のあいさつと近況報告。読んだら役目は終える。大切なのは、気持ちを受け止めて物は流すという発想で、こまめに整理することが大切です」と話す。

     ただ、今年の分まで捨ててしまうと、連絡先が分からないなど後で困ることもある。「喪中を理由に年賀状を送ってこない知人もいるので、昨年と今年の2年分を残しておき、それ以前のものは処分を考えるとよい」と助言する。(矢吹美貴)

    2017年01月10日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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