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    得意技術、ネット出品…広がる取引仲介

    「バック転」指南 法律相談 家事代行

     経験や知識、スキルなどの取引を仲介するサービスが広がっている。デザインや翻訳など専門性が高い分野のほか、日頃の趣味や家事などの依頼、悩み事の相談など、取引の対象は様々だ。


    ■多様な講座

    • バック転を教える田代さん(下)。生徒の中には1日で跳べるようになる人もいるという
      バック転を教える田代さん(下)。生徒の中には1日で跳べるようになる人もいるという

     「斜め後ろ45度に跳ぶイメージでやってみましょう」。東京都渋谷区のビルの一室。「平日夜にバック転を跳ぼう!」と題した講座が週2回、開かれている。先生の田代惇人まことさん(34)が補助をしながら、生徒に体の使い方のコツをアドバイスしていく。ネット上で教えたい人と教わりたい人をつなぐサービス「ストアカ」の人気講座の一つだ。1回2時間で2500円の受講料でバック転を教えている。

     ストアカを運営する「ストリートアカデミー」(東京)によると、登録者数は「先生」として登録した8000人を含めて11万1000人。講座数は約1万件で、経営戦略の立案などビジネス向けから、手芸などの趣味、包丁の研ぎ方など多様だ。先生の登録には実名や顔写真、本人のSNSアカウントなどが必要。生徒は受講料を払えば好きな講座を受講できる。

     受講生の女性(23)は「バック転を舞台で見てから憧れていました。いい先生が見つかってよかった」という。

     田代さんの本業はショーや舞台でアクションを演じること。習得した技術を生かそうと、1年半前からストアカでバック転講座を始めた。受講者数は小学生から50歳代まで300人近く。「これほど受けてくれるとは。誰かに教えて喜んでもらえるのはうれしい」。本人にも意外な反応だったようだ。

    ■誰かに役立つ

     「ココナラ」の取引はネット上で完結する。得意なスキルや経験を「出品」する仕組みで、ロゴのデザインや翻訳、筆文字の筆耕などの制作物が多い。ホームページの制作、弁護士による法律相談などもメニューにある。メッセージの送受信や支払いは匿名でよく、相手と対面する必要はない。地方在住の人でも自由な時間に仕事を請け負うことができる。

     会員数は約39万人で、2012年のサービス開始から累積取引件数は100万件を超えた。「誰かが持っている経験は、他の誰かが求めている」(南章行社長)との予見を裏付けた格好だ。

    ■「おねがい」の仕組みも

     スキルを欲しい側が募集する「おねがい」の仕組みがあるのが「エニタイムズ」だ。登録する際に「料理を作って」「部屋の掃除を」などの依頼内容で募集をかけることができる。利用者は30~50歳代が中心で、家事分野の取引件数が多いという。担当者は「専業主婦は家事のスキルが磨かれている人が多い。自分の家庭以外でもその力を求めている人がいます」と話す。(佐々木想)

    2017年03月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


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