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観光だけじゃ物足りない…おけいこ留学ホームステイで仏料理 バリ島でマッサージ働く女性の間で“おけいこ留学”が広がっている。1週間から1か月程度の間、本場の料理やダンスなどを集中的に習うもの。現地の家庭や学校の寮に滞在することで、短いながらも海外の生活体験が味わえるとあって、観光だけでは飽き足りない女性たちに好評のようだ。(宮智泉) 東京都内の金融機関に勤める女性(27)は今年3月、フランス家庭料理を学ぶ約1週間のコースに参加した。パリ市内の家庭にホームステイし、午前中は語学学校に通い、午後は料理教室。日本語が話せるフランス人講師と現地のスーパーに行って材料を買い、料理を習う。できあがったものを一緒に食べた。コースの費用は36万円。 「自分で稼いだお金だから、1分たりとも無駄にしたくなかった。現地の人の暮らしが体験でき、とても満足しました」と話す。普段は忙しくて習い事もままならないだけに、収穫は大きかったという。 新潟市の戸石洋子さん(33)は今年3月、バリ島で1か月間、インドネシア公認のバリエステの学校で学んだ。昨年までエステティックサロンで働いていたが、自分自身が疲れ切ってしまい、会社を辞めた。もっと人をいやすマッサージを勉強したいと、貯金50万円をあてた。 現地ではマンツーマンの指導を受け、マッサージを学ぶ友人もできた。宿泊先は学校が経営するホテル。 「人をいやす技術や空間について改めて考える機会になった。今後はインストラクターを目指したい」と話す。 留学情報ガイド誌「あの国でこれがやりたい!」編集長のすずきゆきさんによると、短期間に習い事を集中的に行う“おけいこ留学”への関心が高まっているという。特に、働く女性の間で、夏休みなどの休暇を利用して参加する人が目立つ。「観光や買い物だけでは飽き足りない女性が増え、本場の雰囲気や技術を肌で感じる体験型の海外旅行が求められるようになってきた」と話す。 旅行会社もコース拡充 旅行会社でも近年、“おけいこ留学”の商品を拡充している。JTB地球倶楽部(東京)では、ニュージーランドでホームステイしながらケーキのデコレーションを学ぶコースがあり、1週間で19万2000円(航空運賃別)。 またエイチ・アイ・エス(東京)は「いろいろ体験・プチ留学」というパンフレットを作成。「イタリアの家庭から学ぶ美味(おい)しいトスカーナ家庭料理8日間」(9月4日出発、36万9000円)のほか、ニューヨークでダンスレッスンやパリの花屋でフラワーアレンジメントを学ぶコースなどがあり、期間も7〜30日と幅広い。 「参加者の目的がはっきりしており、ひとりでの参加が圧倒的に多い」と同社関東営業本部広報担当の佐藤香織さんは説明する。 “おけいこ留学”では、宿泊先が一般家庭やアパートであることも多い。語学力や現地の生活への適応力が求められる。すずきさんは「一般の観光ツアーとは異なります。滞在先などの不安について、事前に旅行会社の担当者などと相談した上でコースを選ぶとよいでしょう」とアドバイスする。厚生労働省の調査では、企業の今年の夏休みは、平均7・7日。あなたは何をしますか? (2005年7月21日 読売新聞)
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