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途上国の女性救おう

難産で失禁「産科フィスチュラ」

 出産に伴い起こる「産科フィスチュラ」と呼ばれる性器・泌尿器の障害が、発展途上国の若い女性を中心に広がっているとして、治療を支援する市民団体が東京で設立された。

 この病気への理解と支援を呼びかけ、寄付や会員を募っている。

 「産科フィスチュラ」は日本語で「産科瘻孔(ろうこう)」と言い、難産の際に適切な医療処置が施されない場合に胎児の頭が母親の産道を長時間圧迫し、膣(ちつ)、ぼうこう、直腸などに穴が開いてしまう障害。患者は慢性的な失禁状態になり、社会生活が難しくなるという。手術で治療は可能だが、アフリカや南アジアを中心に200万人の患者がいるとされている。

 この病気の治療を支援するため、「フィスチュラジャパン」が今年4月に設立された。東京都狛江市で通販会社を経営する中山道子さんが呼びかけ、不用品や支援金の寄付のほか、会員も募っている。これまでに、フィスチュラの治療病院があるエチオピアに、洋服の生地100着分を送った。

 フィスチュラは日本でなじみが薄いが、国連人口基金(UNFPA)は2年前から撲滅キャンペーンを展開しており、日本も昨年、同基金の予防・治療プロジェクトに約4億円の支援を決めた。中山さんは「産科フィスチュラは体が未成熟な若年妊娠に多く、女性の健康を生涯にわたって脅かす。日本でも理解を深め、今後は資金的な援助も行っていきたい」と話している。

2005年9月5日  読売新聞)
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