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聴覚障害の英音楽家が体験授業…映画3月公開

打楽器 体で“聴く”

 英国出身で、聴覚に障害を抱えながら、打楽器奏者として活躍するエブリン・グレニーさんが来日し、東京都内の小学校で体験授業を行った。

 グレニーさんは音を聴き取るのではなく、打楽器の発した振動を体で感じ取って演奏している。3月にはその創作活動を紹介する記録映画も公開される。

 グレニーさんは8歳の時から聴覚障害を抱え、12歳の時から、ほとんど音を聴き取ることができない。それでも読唇術などで意思疎通を図りながら、英国で最難関の「王立音楽院」に入学し、打楽器の演奏を学んだ。

 その後、各国のオーケストラなどと競演を重ね、1988年と2001年には創造的な音楽活動に対して与えられる米国のグラミー賞(クラシック部門)を受賞。創作・演奏活動の傍ら、聴覚障害を抱える人が音楽を楽しめるための奨学金支援や音楽教育にも取り組んでいる。

 今回の来日もその一環で、1月30日には東京都港区の区立青南小学校で体験教室を行い、「音は聴くものではなく、感じ取るもの」と指導した。

 こうしたグレニーさんの活動を丹念に追った記録映画「Touch the Sound」(トーマス・リーデルシェイマー監督)も公開される。作品は、独・ケルンでのギタリストとのCD収録場面を軸に、静岡県富士市を拠点に活動している和太鼓の演奏グループ「鬼太鼓座(おんでこざ)」との競演なども収められている。

 作品は3月11日から、東京都渋谷区のユーロスペース(03・3461・0211)で公開され、その後、全国で順次公開される。

2006年2月15日  読売新聞)
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