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気温が下がり始めたら…乾燥肌・冷え早めの対策空調が効いたオフィスで働く女性にとって、冷えや肌の乾燥は1年を通じた悩みの種。過ごしやすい今のシーズンは油断しがちだが、冬の本格的な冷えと乾燥の季節に備え、秋口から早めに対策を始めるのが大切だと、専門家は指摘する。(月野美帆子) ◆ぬるめの風呂、絹のスパッツ 横浜市の「野村皮膚科医院」には、冷房を使わなくなり、汗をかかない季節を迎えると、肌の乾燥を訴えて受診する女性が増え始める。 「気温の低下とともに湿度も下がるため、肌のかさつきを感じるようになります」と、院長の野村有子さんは話す。特にオフィスはパソコンの品質管理のために湿度を低めに設定しているケースが多く、外気の湿度が下がる今の季節から、乾燥には注意が必要だという。 東京都内に住む会社員女性(37)は、秋口から足や背にかゆみを感じ始める。1〜2月の冬本番になると、眠れないほどかゆくなることも。「自宅に帰って着替えると、背中や足、腕など至る所が一斉にかゆくなる。全身をかきながら、情けない気分になります」 仕事中に足や腰回りがかゆくなり、トイレに駆け込んでかきむしる、という女性もいる。「気が付くとボリボリとかいている。クリームをぬるとベタつくので、症状がひどくなるまで放っていることが多い」 野村さんによると、これらのかゆみは、乾燥した皮膚の表面が敏感になっているために起こる。例えばストッキングや補正下着などの“締め付け”や、衣類が肌にこすれることもかゆみの原因になることがある。 「チクチクする衣類は身に着けないこと、洗濯の時には洗剤や柔軟剤を十分に洗い流すよう気を付けること、そして何よりも、かゆくてもかかないことで、症状が改善することがあります」と、野村さん。 ユースキン製薬(川崎市)が昨年、10〜80歳代の約300人に行った調査では、9割が日常生活の中で「かゆみを感じる」と答えた。同社が2004年から販売しているかゆみ止めクリーム「ユースキンアイ」は、11月中旬に気温が下がるのを機に、売り上げが急増するそうだ。 「働く女性は時間に追われてお風呂に入らず、シャワーだけで済ませてしまうことが多い。今ごろからは、温まろうとして高温の湯を浴びるようになる。すると皮脂が流れ落ちて乾燥しやすくなり、かゆみの原因になることもある」と野村さんは指摘する。 なるべくぬるめのお風呂にゆっくり入り、朝のシャワーの後などにも欠かさず保湿剤を塗るなど、日ごろから肌の乾燥への備えをしておくと良いとアドバイスする。 東京都墨田区で針きゅう院を開く田中美津さんのもとにも、今ごろの季節から体の冷えを訴える女性が増えてくる。半身浴を行うことや絹のスパッツなどの肌着を身に着けること、ショウガや唐辛子など体を温める食品を適度にとることなどを勧めている。 田中さんは、夏に冷房や冷たい飲み物などで体にためこんだ冷えを季節の変わり目である今の時期に出してしまうことが、これからの季節のためにも重要だという。 「冬に症状が出てから対処するのでは遅いぐらい。健康管理は仕事同様、早めに準備しましょう」と話している。 (2006年9月28日 読売新聞)
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