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介護の装い おしゃれにパッと明るく“衣替え”介護の現場などで、お年寄りや介助者らが身に着ける衣類がおしゃれになってきた。 動きやすく汚れに強いなどの機能性を重視するだけでなく、明るい気持ちで快適に過ごせるデザインや色が目立っている。 ◎ 介護用品などの製造販売会社「フットマーク」(東京都墨田区)は11月、介護を受けるお年寄り向けの食事用エプロンの新製品を発売する。 黄色や青地の格子柄に小さな襟が付いたタイプ(1995円)で、洋服のようなデザインを残しつつ、洗った後に乾きやすく丈夫なはっ水加工とアクリルコーティング加工の素材を使っている。また5月に発売した綿素材でボタンダウン襟のタイプ(6090円)は、まるでカジュアルシャツのようだ。 従来の食事用エプロンは、汚れ防止に重点が置かれた大きめのタイプが主流で、利用者からは「(介護される人が)てるてる坊主みたい」などの声があり、不評だったという。同社ヘルスケア部の折田公洋さんは「介護される側の気持ちに立って、違和感のないデザインの衣類を手がけました」と話す。 グンゼ(大阪市)は、「着る人の気分が落ち込まないデザイン」(福祉用具専門相談員の藤井安彦さん)の肌着に力を入れている。 筋力が低下した人向きの肌着は、着替えやすさを優先し、ホックなどで前を大きく開けるタイプが主流だった。しかし、いかにもお年寄り向けという点が敬遠された。 このため同社は若い人と同じ通常のかぶり式の肌着で、伸縮性があって着替えやすいシャツ(1890円から)などを昨夏から販売している。「腹巻き」を「ウエストウオーマー」と呼ぶなど言葉でのイメージアップも重視する。 施設で働くヘルパーや介護福祉士向けのユニホームを扱う「ナガイレーベン」(東京都千代田区)が先月発表した新作はジャケットやポロシャツタイプなどの介護ウエアだ。 10年ほど前まではジャージーにTシャツが定番だったが、現在は介護を受けるお年寄りの尊厳を重視しようと、ファッション性を重視したユニホームを開発している。 今回の新作は、ファッションデザイナーの横森美奈子さんが手がけた。認知症の両親を約10年間にわたって介護した経験をデザインに生かしてもらった。 ジャケット(女性用1万3650円)はポリエステル100%のニットで、訪問介護など外出にも対応できる。ポロシャツ(同5775円)は綿混のポリエステルで、耐久性があるという。 お年寄りの立場に配慮した衣類のデザイン改良は、介護保険導入後のここ数年で広まっている。東京ビッグサイト(東京都江東区)で9月27〜29日に開かれた「国際福祉機器展」でも、そうした衣類の展示が目立った。 横森さんは「私の場合、両親や自分のおしゃれに気を配って、悲惨で暗い介護のイメージをなくすように努めました。ファッション感覚と機能性を合わせた衣類を、これからも広めていきたい」と話している。 (2006年10月27日 読売新聞)
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