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[支えあって子育て]「温かい体」で早産防ぐ早寝早起き 体操や散歩出産年齢の上昇や双子の増加などに伴い、早産が多くなっているという。妊娠期間が37週に満たない早産は、赤ちゃんの死亡や後遺症にもつながりかねない。生活を見直すなど、専門家らは早産の予防を呼びかけている。 昨年、妊娠26週目だった熊本県の妊婦(35)が、「おなかが張る」と病院にやって来た。診察すると子宮口が4センチも開いており、新生児集中治療室がある母子医療センターに搬送、子どもが750グラムで生まれた。この女性は「4週ほど前からおなかが張っていたが、家事などで忙しくて診察に行けなかった」と話した。 こうしたケースが増え、熊本県は昨年から早産予防の対策に乗り出した。予防を呼びかけるチラシを配布するほか、産科医や歯科医、保健師らと予防策の検討も始めた。 このチームに参加する熊本大准教授で産科医の大場隆さんは、「妊娠中期で早産になった人の胎盤を調べると、卵膜が炎症を起こす絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)が8割を占めていたという研究もある」と話す。 子宮内の赤ちゃんは卵膜で守られているが、何らかの原因で、子宮を細菌感染から守る乳酸菌の働きが低下すると、卵膜が炎症を起こして破水や早産になりやすい。 異常を早く見つけるためにも妊婦健康診査を受けることが大切だ。そのうえで、〈1〉妊娠中の性行為では細菌感染を防ぐためコンドームを使う〈2〉流産の確率を高めるたばこは吸わない〈3〉歯周病も、早産を招く要因の一つなので、早めに治療する――などを大場さんは助言している。 東京都内にある松が丘助産院の宗(そう)祥子院長は、仕事をしていて生活が不規則になりがちな妊婦の場合、まず就寝時刻を尋ねる。「毎晩12時過ぎ」と答える人には、「自然な出産は厳しい」と伝えている。夜遅く寝る人はおなかが冷えていて、早産でなくても出産時の出血が多い傾向があるためだ。 宗さんが第一に勧めるのは、「夜10時には寝て朝6時ごろ起きる早寝早起き」だ。そのためには仕事などを早めに切り上げ、午後6時ごろに夕食をとる。そうすると血流や代謝がよくなり「温かい体」になるという。体を緩める「ゆる体操」=イラスト参照=や散歩などもいい。体のリズムを整え、胎児に無理のない生活にすることが早産や切迫流産の予防につながる。 「おなかに命が宿った時から子育ては始まっている。急速に成長する胎児期は、子どもの後の成長にも影響するのだから大切にしてほしい」と宗さんは話している。 ■宗さんによる「早産を予防する暮らし方」■ (1)規則正しい生活をする。夜型生活の人は早寝早起きの習慣を身につける (2)手ぶらで散歩をする。肩の力を緩めて正しく歩くことで、張りがちなおなかも安定する (3)目を疲れさせない。妊娠中と産後は目が疲れやすく、おなかも張りやすくなる (4)足や体を温める。おなかや足が温かい人はしっかりした陣痛を迎えられ、産後の子宮の収縮がよく出血も少ない (5)甘い物や油物を控え、野菜中心の和食にする (2008年3月10日 読売新聞)
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