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アウトレット活性化 ブランド続々出店

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まるで百貨店のように国内の一流ブランドの看板が並ぶ(静岡県御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットで)

販路確保図る

 ブランド品の売れ残りや規格外商品を安値で販売する店を集めたショッピングセンター「アウトレットモール」の増床や開業が相次いでいる。

 25日には「御殿場プレミアム・アウトレット」(静岡県御殿場市)が増床オープン。背景には、百貨店の衣料品販売が振るわず、ファッションブランドなどメーカー各社が販路確保のため新規参入していることがある。(越前谷知子)

オープンラッシュ

 「御殿場プレミアム・アウトレット」は、米アウトレット専業のチェルシープロパティグループと三菱地所、双日の合弁会社チェルシー・ジャパンが2000年に開業した。増床は2003年7月以来3回目で、新たに31店舗が加わり195店舗になった。高級ブランド「アクアスキュータム」や「マルニ」など5店舗がアウトレット業態に初出店となる。

 チェルシーは今秋、仙台市に「仙台泉プレミアム・アウトレット(仮称)」を、来年は茨城県内に「阿見プレミアム・アウトレット(仮称)」を開業する計画で、全国で8か所となる。

 三井不動産も4月10日に「三井アウトレットパーク入間」を埼玉県入間市に開業する。新規開業は6年ぶりで、婦人靴・バッグ「フランチェスコ・ビアジア」や「ハロッズ」など44店舗は日本のアウトレット初出店だ。今秋には仙台での開業を計画し、チェルシーと集客競争になりそうだ。

 長野県軽井沢町で大規模モール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」を展開するプリンスホテルも今秋の増床を決めている。

重要な流通経路

 日本で初めてアウトレットモールが開業したのは90年代半ば。観光地を中心に広大な土地を確保し、娯楽施設感覚で楽しめるのが受け市場が拡大してきた。日本ショッピングセンター協会によると現在30以上の施設が運営されているという。

 「在庫を迅速に処分できるため、通常の売り場が活性化する。新商品開発に活用できるメリットにメーカーが気づき始めた」(三井不動産)というのが拡大の背景にある。

 アウトレット店舗を今秋までに13店展開するセレクトショップ大手のユナイテッドアローズは「適切な時期に適切な商品を置ける。店頭で値下げをして店の雰囲気を損なうこともない」と説明、アウトレットを重要な流通経路として位置づけている。

 ほかにも、モールに出店する企業は増えており、三越は昨夏から、自主編集売り場の商品をアウトレット店に出し始めた。靴下メーカーの福助は3月までにアウトレット店を10店舗に増やした。

 07年に完全施行された改正都市計画法により、郊外の大型店出店が規制されるのを控え、駆け込み開発が続いたという事情もあるようだ。

 ただ、在庫品処分を行う流通経路としては、近年、インターネット販売の成長も著しい。ネット上の「アウトレット」店も増加傾向にある。自宅などにいながら商品が手に入るため、既存のアウトレットモールにとって手ごわい存在となりそうだ。

5年後、最大12か所に 「チェルシー」チャオCEOに聞く

 チェルシープロパティグループのレスリー・ティ・チャオ最高経営責任者(CEO)=写真=が25日、読売新聞のインタビューに応じた。主なやりとりは以下の通り。

 ――出店先の基準は。

 共通点は快適で娯楽があること。屋外かつ郊外にある。交通の便が良く広大な土地が必要だ。

 ――今後の出店計画は。

 現在の6か所はいずれも、大都市近郊。もう少し小規模な都市への出店も検討している。すでに8か所までは決まっており、実は9か所目の候補もあがっている。5年後には最大12か所にできると考えている。

 ――メーカーが在庫回転率向上に活用し始めた。

 正にそうだ。必ず出る売れ残り品をアウトレットを活用すれば、効率的に管理できる。ブランドイメージを悪化させるような安売り店に出さずにすむ。

 ――今後の成長は。

 日本のアウトレットモールが30以上あるとはいえ、多くは古く陳腐化している。市場が飽和するのはまだ先だ。2007年度のテナント売り上げは1500億円。08年度は少なくとも1750億円を目指す。日本での課題は、少ない選択肢の中から開発可能な広い土地を選ぶことだ。

2008年3月26日  読売新聞)
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