ニュース 速報 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

とれたて!ミックスニュース

本文です

[支えあって子育て]もう一つ予防接種 今夏から細菌性髄膜炎にも


 子どもの細菌性髄膜炎を予防するワクチンが今夏から導入される。予防接種のスケジュールに合わせて、接種を検討したい。

 千葉県の団体職員、高畑紀一さん(37)の長男(6)は、3歳のとき細菌性髄膜炎にかかり、生死の境をさまよった。原因は「インフルエンザ菌b型」(Hib)。幸い後遺症もなく元気に回復したが、高畑さんは、このHib髄膜炎を予防できるワクチンがあると知り、「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」(大阪)の事務局長としてワクチン導入に向けて活動してきた。

 Hib髄膜炎は乳幼児がかかるもので、初期には発熱や嘔吐(おうと)などの症状があるが、早い段階での診断は難しいという。患者数は年間500人と推計され、そのうち2%が死亡、約20%に後遺症が残るとされる。

 札幌医科大学小児科教授の堤裕幸さんは「小児の病気の中では重大な結果を招く怖い病気の一つ」と指摘する。海外では10年以上前から広くワクチンの接種が行われており、患者数は激減している。「これまでにワクチンによる重い副作用もなく、日本でも接種率が高まれば患者数はかなり減るだろう」と言う。

 日本では昨年1月に、Hib髄膜炎を予防するワクチン「アクトヒブ」が承認され、今夏から販売される予定。接種対象は2か月以上5歳未満。生後2か月以上7か月未満は4〜8週間隔で3回接種し、1年後に1回接種する。7か月以上12か月未満は同様に2回接種し、1年後に1回。1歳以上は1回のみ。

 埼玉県所沢市の「くさかり小児科」院長、草刈章さんは「三種混合ワクチンと同時に接種するとスケジュール管理がしやすい」とアドバイスする。同時に接種しても、効果に問題はないそうだ。

 ただし、定期接種ではなく任意接種のため、費用が自己負担になる。価格は未定だが、1回7000円前後と言われる。草刈さんは「抗生物質の耐性菌が増えているため予防が重要。費用負担は大きいが、かかりつけの医師に相談するなど接種を検討して」と呼びかけている。

2008年4月7日  読売新聞)
現在位置は
です