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[支えあって子育て]成長痛にはスキンシップ

スポーツ障害などとの混同注意

 幼児期に多い「成長痛」。原因不明の脚部の痛みで、痛くて眠れないこともある。その対処法に悩む保護者も多いが、明確な治療法はない。

 専門家は「子どもの不安を解消することが大切。痛いところをさすってあげて安心させると、やがて痛みを訴えなくなります」と助言している。

 東京都内の会社員(31)は最近、4歳の長女が夜になると「ひざの辺りが痛い」と言い出して困った経験をした。「腫れも熱もないが、心配になって医者に行ったら、成長痛と言われた」と話す。

 神奈川県立こども医療センター肢体不自由児施設長で、整形外科部長の奥住成晴さんによると、成長痛は幼児期から小学校の低学年にかけて主に起きる下肢の痛み。疲労に伴って痛みが出るとの見方もあるが、はっきりとした原因は分かっていない。特にひざから下の部分に痛みを感じることが多い。

 夕方から就寝前までの間に痛みを訴えることが多く、痛みのためになかなか寝つけないこともある。しかし、翌朝は何事もなかったかのように元気に走り回れるケースが多い。成長痛は、通常、小学校の高学年になるまでに自然と治まるという。

 奥住さんは「レントゲンや血液検査などを行って、特別な異常や痛みの原因が分からない場合、成長痛と呼ぶことがある。正確な統計はないが、成長痛を訴える子どもの数は少なくはない」と話す。

 原因が不明なため、明確な治療法はないが、「保護者の愛情とスキンシップが大切」と指摘するのは、東京厚生年金病院の整形外科部長、柏口新二さん。

 「病気ではないが、子どもが痛みを感じているのは事実。『本当に痛いの?』『がまんしなさい』などと突き放してしまうと、痛みが治まらないこともあります。子どもの痛みを共感してあげる。添い寝をして、痛いという部分をさすってあげると、子どもは安心し、痛みも消えていきます」

 ただし、油断は禁物だ。成長痛だと思っていたら、別の病気だったということもある。骨腫瘍(しゅよう)や白血病などの可能性もある。柏口さんは「同じ部位の痛みを3回くらい続けて訴えるようなら、整形外科を受診した方がいい」と話す。

 また、最近は「スポーツ障害」を、成長痛と誤解しているケースも目立つという。スポーツ障害とは、野球選手の「野球ひじ」のように、スポーツをしていて特定の部位に繰り返し力が加わることで筋肉や関節に痛みが生じること。

 柏口さんは「スポーツをして痛みを感じるようなら、成長痛ではなく、何らかの病気と考えるべき。通常、10歳を過ぎると成長痛はありません。症状が悪化しないうちに、専門医に相談してほしい」とアドバイスしている。

2008年8月18日  読売新聞)
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