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[支えあって子育て]低体温防ぐ 早寝早起き

 平熱が36度を下回る低体温の子が増えているという。朝から元気がなく活発に遊べないなどの傾向があり、背景にある生活リズムの乱れや運動不足を改善するよう専門家は呼びかけている。

 石川県中能登町の町立つくし保育園で昨年、5歳児40人の体温を調べたところ、36度未満の低体温の子が2人見つかった。

 「クラスでちょうど気になっていた子が低体温だった」と園長の木村弘美さん。朝から活気がない→友達の遊びにうまく参加できない→午前に活発に遊ばないから昼寝で眠れない――という悪循環があって、一日の活動の波に乗れない子たちだった。

 子どもの体温は乳児期に高めだが、3歳以降はほぼ36度台で推移するようになる。しかし、体温が上昇するはずの午前中に体温が低く活発に動けない子が目立ち、各地の保育園などで問題になっている。

 「問題なのは、背景にある生活リズムの乱れです」と早稲田大人間科学学術院教授の前橋明さん(健康科学)は話す。体温は、通常、未明に最低になり、朝から午後4時ごろにかけて上昇を続ける。しかし、就寝時間が遅いと、体温のピークが夜にずれてしまう。

 「昼、体温が上がらないと運動不足になり、夜に早く眠れない。自律神経機能が十分に発達しないという悪循環になってしまう」

 大人の生活スタイルが夜型に変わり、子どもへも影響を与えていることも背景にある。

 このため、中能登町では五つの町立保育園で生活リズムを改善する取り組みを開始した。子どもの運動量を増やし、夜には早くぐっすり眠れるよう、朝には早く起きられるようにする作戦だ。

 つくし保育園では週1回、夕方に迎えに来た保護者と園児が体操や手遊びをする「ニコニコデー」も実施している。「次はだっこですよ〜」。保育士が遊戯室に集まった約20組の親子に呼びかけると、歓声があがる。

 午後の外遊びも増やし、登園時と退園時に親子で簡単な遊びをする「親子ふれあい活動」も展開中。「電車ごっこ」などで、親子の交流や運動量を増やしている。

 「毎日排便するようになった」「子どもが早く寝るようになった」などの報告が保護者からあり、生活の改善が少しずつみられるという。

 「乳幼児期から睡眠、運動、食事のよいリズムを守ることがとても大事。思い切り汗をかく外遊びや、私が考案した『親子ふれあい体操』=イラスト=などで子どもの運動量を高めてほしい」と前橋さんは勧める。

2008年9月1日  読売新聞)
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