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紙1枚で家紋や正月飾り…切り紙一枚の紙とはさみがあれば、簡単に作れる「切り紙」の人気が高まっている。自然の風景をモチーフにしたものや、家紋を取り入れた和のデザインなど、形はさまざま。正月飾りとして親子で一緒に作ることもできそうだ。 切り紙とは、色紙を折ってはさみやカッターで切り抜くことで、広げた紙に表れる意外な文様を楽しむテクニック。寄席などで見られる演芸の「紙切り」とは異なる。素人でも楽しめることが受け、昨年ごろから市販のキットや本にある型紙を使いこなし、いろいろな形を作る人が目立ち始めた。 「はじめての切り紙レッスン」(主婦の友社)などの著書がある、クラフト作家のくまだまりさんは、星や鳥、フラダンスといった、切り紙の型紙を本で多数公開している。以前から切り紙の型はあったが、飛行機や車といった子ども向けが多く、大人の女性向けのデザインが出てきたのは、ここ数年のことだという。 必要なのは色の付いた折り紙だけ。さらに、少し厚みのある紙を文具店などで用意できれば、作品を立てて眺めることができる。 できあがった切り紙を、包装紙などにはり付け、手作りの雰囲気を楽しむこともくまださんは勧める。「簡単に作れ、友人からは『かわいい』と言ってもらえるはず。親子で作ることもできます」 家紋を切り紙で製作できる型紙キットを手がけている、造形作家の下中菜穂さんは、切り紙をあしらったカレンダー「福よ来いもんきり暦2009」(平凡社)を発売した。1月なら亀や扇子といっためでたい紋を取りあげるなどしている。型紙も巻末に付け、カレンダーで紹介した文様を作ることができる。 切り紙の文様をあしらったコラージュ作品やバッグなどを個展で発表してきた、切り紙作家の矢口加奈子さんは今年、切り紙文様をあしらった手帳や写真アルバム、レターセットをデザインした。すべて自分自身で切っているため、手仕事ならではの温かみのある模様が並ぶ。 切り紙の魅力について、矢口さんは「パソコンのデザインと違い、手で切るので二度と同じものはできない。手の癖や性格といった、個性が表れるのも魅力で、どんな作品にも味わいがある。気軽に挑戦してみてください」と話している。 (2008年12月30日 読売新聞)
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