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妻の生命保険、見直す余地

夫の契約内容と照らし合わせ

 病気やケガなど万が一の時に備える生命保険。女性の場合は、年収額や結婚・出産などライフステージの変化に応じて見直しが必要になることがある。

 夫の保険と照らし合わせて、家計全体を見直すという視点が大切だ。

 共働きで夫婦とも31歳、年収はそれぞれ400万円で1歳の子どもが1人。ローンで購入したマンションに住み、返済額は毎月8万円。夫は死亡時保障が3000万円の生命保険に加入しているが、妻は何も加入していない――。

 保険の見直しなどの相談を受け付ける会社「保険市場」の丸の内店(東京都千代田区)で、最近対応したケースだ。「子どもが生まれたため医療保険に加入したい」と来店したという。「この夫婦のように、同じ年収レベルで家計を維持しているのに、妻が無保険だったり死亡保障額が低額だったりする例が意外と多い」と店長の神谷佳孝さんは話す。

 保険は家計の担い手となる、夫の死亡に対する保障を手厚くしがち。生命保険文化センターのまとめでは、生命保険の加入率(2007年度)は男性も女性もほぼ8割と同じ割合だが、加入金額の平均は男性約2400万円に対し女性は980万円と半額以下だ。

 神谷さんは「夫が死亡した場合には、妻はローン返済を免除されたり遺族年金を受給できたりするが、妻が死亡した場合、夫は受けられないことが多い。残された夫はローンを返しながら子育てをしなければならないなど、負担が大きいことをよく知ってほしい」と指摘する。

 冒頭の夫婦には、医療保険よりも妻の死亡保障の優先度が高いことを説明。妻に死亡保障額1000万円の生命保険と、死後に夫が毎月10万円を受け取ることができる収入保障保険への加入を勧め、夫には保障額を2000万円に減額するよう助言した。

 では、収入のない妻はどうか。結婚退職を機に夫の生命保険の配偶者特約に入り、保険料を節約したいと考える人もいるだろう。

 ファイナンシャルプランナーの山本節子さんは「妻も夫も独立して保険に加入しているのが安心でしょう」とアドバイスする。また見直しをするなら妻だけでなく、夫の契約内容と照らし合わせて検討することが重要という。

 まずは妻の保険内容を確認する。貯蓄性の高い保険商品なら「貯蓄と考え、自分の貯金から支払い続けるという選択肢もあります」。夫の保険の配偶者特約に入るのは、離婚などの場合に自分の保障がなくなる恐れがあり、勧められないという。また子どもがいない場合、高額の死亡保障は必要ない。

 夫の保険は、死亡保障額が高額すぎないか、不要な特約をつけていないかなどをチェックする。「保険は将来の生活設計を考える手段。家計全体を見渡して検討しましょう」と話している。

◇ ◇ ◇

 [各地に来店型ショップ]

 複数の保険会社の商品について説明を受けたり、見直しのアドバイスを受けたりすることができる「来店型保険ショップ」が各地に増えている。1か所だけでなく、複数へ足を運び、比較検討するといいようだ。

 ▽「保険市場」(http://www.hoken-ichiba.com/)

 ▽「みんなの保険プラザ」(http://www.minnanohoken.jp/)

 ▽「アリコいいなショップ」(http://www.alicojapan.com/117shop/)

 ▽「ほけん百花」(http://www.hoken-hyakka.co.jp/)

2009年9月23日  読売新聞)
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