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おむつ任せにしない育児…前兆を察知、おまるやトイレで「おむつなし育児」が子育て中の親たちに注目されている。赤ちゃんの「排せつコントロール能力」を大切にし、なるべくおむつではなく、おまるやトイレでうんちやおしっこをさせるというもの。 大変そうだが、実践している親たちからは「赤ちゃんとのコミュニケーションが楽しい」との声が上がっている。 ◎ 東京都世田谷区に住む苅谷広子さん(39)は、生後4か月の長男、彦くんが生後2か月のころから「おむつなし育児」を実践している。紙おむつを使用しながら、朝起きたときや、授乳の後などタイミングを見計らっておまるに座らせる。そうすると、おまるにうんちやおしっこをするという。 「おむつなし育児」に関連した本を読んで、挑戦してみようと思ったという苅谷さん。「最初は半信半疑でトイレに抱いていったところ、うんちをしたので、トイレでできるなんてすごいと思いました。それからおもしろいので続けています」。面倒にも思えるが、夫の潤さん(52)も「息子はトイレで排せつするととても気持ちよさそう。おむつにうんちをしたときの方が、かえってふいたり片づけたりするのが大変です」と話す。 「おむつなし育児」に関心が集まるようになったのは、津田塾大学教授の三砂ちづるさんらの研究がきっかけ。三砂さんらの研究チームはトヨタ財団の助成を受けて、2007年から「おむつなし育児」の可能性を探る研究を始めた。 おむつがとれる年齢が遅くなり、3、4歳でも紙おむつを使用している状況に疑問を感じたのが出発点だったという。高性能になった紙おむつに何回分もの尿をためて放っておくのではなく、「もっと赤ちゃんの自然な排せつの欲求に応えることはできないか」との考えだ。 研究では、過去の文献や高齢者への聞き取り調査などを行い、昔は生後数か月からおまるに排せつさせていたことなどが分かった。また08年には、約40人の母親らに半年間、「おむつなし育児」に取り組んでもらった。 全くおむつを使わないのではなく、布おむつや紙おむつを使用しながら、赤ちゃんがうんちをしそう、おしっこをしそうというときにトイレやおまるに座らせる。研究チームのメンバーで保育士の和田知代さんは、「実践した親たちは、赤ちゃんのことをよく見るようになり、赤ちゃんの排せつの欲求が分かることで、育児に自信を持ち、子育てが楽しいと感じたようです」と話す。「おむつなしも育児の選択肢として考えてみてほしい」 「おむつなし育児」を広く知ってもらおうと、研究チームでは9月26日に京都市、10月25日に東京、11月1日に仙台、11月14日に福岡でシンポジウムを行う。詳細は、(http://www.omutsunashi.org/)で。 (2009年9月26日 読売新聞)
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