『ルイスと未来泥棒』プロデューサー、ドロシー・マッキムさんに聞く

ディズニー映画初、未来を描く
アニメ映画『ルイスと未来泥棒』プロモーションのために来日した、ウォルト・ディズニー社のプロデューサー、ドロシー・マッキムさんにうかがいました。
世界初の長編アニメーション映画「白雪姫」から70年──ウォルト・ディズニーから初めてとなる“未来”を舞台に、新たな感動の物語が誕生する。まるでディズニーランドのアトラクションのような、新しくもどこか懐かしい未来の世界。キュートな個性あふれるキャラクターの数々。CGアニメーションならではの臨場感あふれるアクション。そして、“本当の家族”を探し求める、少年ルイスの切ない願い……ディズニー映画の魅力が満載の究極のファンタジーが幕を開ける。

宮崎アニメからの影響も | |
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初めてウォルト・ディズニー以外の映画製作の知識を持った者が、私たちのスタジオトップに立ったのです。現代版のウォルト・ディズニーがジョン・ラセターだと思うんです。それは、大きなことでしたね。彼はアニメーションが好きで、子ども的な側面も持ち合わせています。ストーリーに対し、彼のダメ出しも受けつつ、何度も意見を出し合った結果、当初予定していた結末とは違うものになりましたが、彼のサポートにより、大変すばらしいものになったと思います。
夫と話すのは学校や教育に関することですね。子どもたちがどのような教育を受けているのかが、重要です。子どもたちが、学校で何をしているか、人生で何をしたいのかなど…家族との時間は質の高いものですね。 同時に私自身ディズニー・ファミリーの一員でもありますし、よくディズニーランドへも行きますし、週末はずっとそこで過ごすこともあります。 今回の来日は家族も一緒ですが、子どもが初めて日本文化に触れるということをうれしく思っています。日本のみなさんは、人を尊重し、尊敬の念を持つということに長けています。そういった日本人に染み付いたすばらしい日本文化に触れることは、彼らにとっていい経験だと思いますし、また、今回の来日でたくさんのことを学んでいると思います。
私の夫も2Dの手書きアニメーターで、義理の父もサム・マッキムといい、ディズニーではかなり有名で「ホーンテッドマンション」のポスターを書いた経験のある、伝説的な人物です。息子も絵がうまく、いつもアートに囲まれて生活しています。ディズニー作品の中では「ジャングルブック」や「美女と野獣」が好きですね。
そして、宮崎監督をはじめとした日本のアニメは、目に特徴があると思います。キャラクターの目にハートや魂があるなと思います。
常にある程度の柔軟性を残して、何かがあったら方向転換するとかが大変でした。今回は人間が主人公の映画でしたが、これは大きなチャレンジでした。人間ということが認識してもらえないといけないし、かといって写実的に近くなりすぎても、実写のようになってもいけないし、アニメーションという要素を残すということに気を使いました。 (プロデューサーとしての)私の仕事は、チームが有能な人材であふれていたので、結構やりやすかったです。ぜひ次回作も、スティーブン・アンダーソン監督のチームでもプロデューサーをやってみたいです。
ファインディング・ニモでは、水の中に、モンスターズ・インクでは子どものころぬいぐるみがしゃべったら怖いだろうなということを表現し、カーズでは、車の世界を、トイズ・ストーリーでは、おもちゃの世界と…そういった意味ではピクサーは長けています。 また、美女と野獣、ライオン・キング、リトル・マーメイドといった作品を通じて、ディズニーの原点である、空想、ファンタジー、魔法の世界に戻りつつあります。次回作も原点に返る、みなさんが行ったことがない世界にお連れするということに落ち着きたいと思います。 今回ジョン・ラセターが参加したことで期待しているのは、お仕着せでの台本はなく、監督自身の持つアイデアをどんどんジョン、周りの者に伝えていって、それを作品に取り入れて、映画にしていきます。 スティーブン監督は、次回作のために3つのオリジナルアイデアを持っています。その中からどれかを落とし込んで作品を形にしていきます。
親探しということで、スティーブンと主人公のルイスの生い立ちが似ていて、スティーブンは常に前に進み続けるということをテーマにしてきましたが、製作を初めて2年ぐらい過ぎて、偶然ウォルト・ディズニーも同じことを言っていたということがわかりました。ルイスは未来を作るという点でも、ウォルト・ディズニーと通じる部分があります。今回私たちが描いた未来は、子どもの目線から見た未来ということです。 10月4日、ペニンシュラ東京で(ヨミウリオンライン 聞き手・遠山留美、撮影・栗山倫子) | |
監督: スティーブン・アンダーソン
原作: ウィリアム・ジョイス「A Day with WILBUR ROBINSON」
音楽: ダニー・エルフマン
オリジナル・ソング: ダニー・エルフマン/ルーファス・ウェインライト

ボイス・キャスト: アンジェラ・バセット/トム・セレック/ハーランド・ウィリアムズ
12月22日(土)丸の内ピカデリー2他全国ロードショー
公式サイトhttp://www.disney.co.jp/movies/lewis/index.html
本当に発明したかったのは≪家族≫かもしれない――

【あらすじ】
発明家を夢見る、ひとりぼっちの少年ルイス。幼い頃に母と別れた彼には《家族の記憶》がなかった。ある日、ルイスはタイムマシンに乗った不思議な少年ウィルバーと出会い、未来の世界へと旅立つ。そこには、ルイスが夢に描いた通りの誰もが幸せに暮らせる社会と、ウィルバーの楽しい大家族が待っていた。しかし、そんな未来がいま、“未来泥棒”という謎の男によって壊されようとしていた。このままでは、未来は邪悪な世界と変わり、ウィルバーたちも消えてしまう。そして、それを阻止する鍵は、封印されたルイスの過去に隠されていた…。いま、本当に大切なものを守るために、少年ルイスの奇跡の冒険が始まる!
人事部勤務からの転進…初プロデュース
【プロフィール】ドロシー・マッキムさん(米・カリフォルニア州出身)

1980年、ウォルト・ディズニー社に入社。ディズニー・人事部、チャンネルの実写作品の編集部などを経て、84年にフィーチャー・アニメーションに加わり、『リトル・マーメイド/人魚姫』(89)、『美女と野獣』(91)、『ライオン・キング』(94)、『ターザン』(99)などの作品の製作に携わる。プロダクション・マネージャー、製作ディレクター、共同プロデューサーなどを歴任した後、本作で、プロデューサーとしてのデビューを飾る。
© Disney Enterprises, Inc.
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